聞き上手検定

 一学期中にいろいろ思いついたんだけど、ブログ書く暇がなくてEvernoteとかmomonoteとかにメモだけ溜まってました。ということで、そんなネタを少しずつ書いておきます。だから、これは実際に授業でやった活動ではなくて、こんなのやったら面白いかな、というまだまだアイディアの段階。

 「検定シリーズ」はぼくのこれまでのスピーキング系の実践の中では結構重要な位置を占めてるんですけど、今回はそれにひとつ新しい検定を追加してみようと思います。その名も「聞き上手検定」略して「聞検(ききけん)」です。

 会話って、一方的にこっちが話すより、誰かの話を受けて、話をつなげたり、広げたりする力が求められるじゃないですか。そもそも相手の話をちゃんと理解できてないとこっちも何も言えないわけだし。そして「理解する能力」だけでなく、「理解していることを相手に伝える能力」も求められるのがスピーキングですよね。それは「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」と分類されることもあるけど、いずれにしてもスキルとして表出していないと評価することはできません。

 だから、ひとり語りのスピーチ系テストだけでなく、ペアやグループでのトピック会話の様子を評価したりしてたんですけど、それだとペアやグループのメンバー構成にパフォーマンスが左右されてしまうという問題もあります。そこで、話す側を固定して、聞く側のスキルだけを評価するテストができないかな、と考えたんです。

 やり方は簡単。

 面接官と受験者一対一の面接テストで、面接官(ALTを想定)はどの生徒にも同じ話をします。それを聞きながら、受験者は話の流れに合わせて適切に頷いたり、合いの手を入れられるかどうかを試されます。うまく質問を挟んで話を広げられるか、なんてことも求めたいですよね。

 指定したフレーズを適切に使えたかどうか、で評価してもいいでしょうし、話をどこまで引き出せたか、で判定するのも面白いかな。究極的には面接官(ALT)が気持よく話ができれば合格、という感じですかね。(だから話の途中で不適切に遮るのもダメですよね)

 「聞検」という名前ですが、こっちから質問したりもするし、リスニングというよりスピーキングのスキルとしての「聞き上手」具合をチェックする、というイメージですね。思いつきで書いてますけど、思ったより実践の価値があるかも。2学期にやってみようかな。

 まぁ、面接官(ALT)は同じ話を生徒数分繰り返さなければならないという過酷さがあるのがネックですけど、だからといってこれは録音された音声では実施・評価できないわけで、それこそスピーキング指導の醍醐味でもあるかも知れませんね。(と言って、ALTを説得してみよう(笑))