2014年9月例会のご報告

 サークルの報告記事も忘れがち。少し間空いちゃいましたけど、備忘のために書いておきます。

 9月例会のテーマは「長文読解指導」でした。

 個人的に受験を控えた3年生を指導していて、一番気になっているところだったので、いろんな話ができてとても勉強になりました。

 事前申込みは少なかったのですが、いろいろ都合がついて急遽参加してくださった方がたくさんいて、結果的には10人を超える大盛況。ありがたい限りです。

 会の中でみなさんから出てきたのは3つのアプローチ。

 1つめは、文単位での意味理解をどう補助して、自力で読み取れるようにするか、という分析的なアプローチ。ここについては私は「意味順」をその土台に置いて指導しているので、「意味順」で直観的な長文理解を促進するプリントなどをご紹介しました。これについては、近々ひとつのエントリとしてご紹介する予定(あくまで予定)。

 2つめは、タスクや発問で生徒を追い立てる方法。ざっと読んで全体的な内容理解を促す発問から、詳細部分を考えさせる発問まで、生徒を誘導していく作戦です。このへんは、日頃から割りと長めの英文を扱っている高校の先生方のほうが、いろいろな実践を持ちあわせていそうですね。今は訳読ばかりではないと思うので。

 3つめは、多読など「量」で迫るアプローチ。中学レベルでの多読というと、他社教科書や旧版の教科書などの他に、副教材としての読み物教材も以前より充実してきましたね。そんな教材の情報交換が出来ました。また、生徒の書いた英作文を読解教材にするネタなどもご紹介。こちらを詳しく聞きたい方は、11/14(金)に宇都宮でおこなわれる関ブロ(関東甲信越地区中学校英語教育研究協議会)までお越しください。そういう内容で発表させていただく予定です。

 あと私の中ではド定番の青野先生の気軽に使える多読教材もご紹介しておきました。中学生には、こういうのが喜ばれると思います。

 さて、今回の例会では、小中高と多様な校種の先生方にお集まりいただきました。また、東京、埼玉、栃木と様々なエリアからも足をお運びいただいています。我々のような小さなサークルにこうやっていろんな方に来てもらえるのは本当にありがたいです。

 10月例会は18日(土)です。もうまもなくですので、詳細が決まりましたらすぐに当ブログでご案内いたします。どうぞよろしくお願いします。