2015年9月例会のご報告

 久しぶりの例会となりましたが、おかげさまで盛会となりました。

 今月は、高校籍のK先生に話題づくりをお願いしましたが、やっぱりサークルって、こうやって誰かに発表してもらうと盛り上がるな、と実感しました。誰かの具体的な実践には、生徒の現状や教師の切実な願いが背景にあって、それを実際に語ってもらうことで、すごく意味のある話し合いができるような気がします。これは「セミナー」でも「公的な研修会」でも味わえない、サークルならでは感覚です。

 話し合いのメインは、単語テストの在り方。

 参加者のみなさんが実施している単語テストもお持ちいただいたので、実物を見ながらいろいろな意見を交換しました。特に、そのテストが何の力を問うているのか、ということについては、私たちももっと自覚的にならないといけないな、と感じました。

 何年か前にも「単語テストは漢字テストと同じくらいの難易度と言えるのか?」という記事で問題提起をしましたが、一般的な単語テストは、意味から音を経由して形(つづり)を問うているわけで、生徒にとってはすごく難しいものだと思います。この負担を1つ取り除いてあげて、「音→つづり」「意味→音」「音→意味」だけにしてあげるのも1つの手だと思います。先生が発音した語句の意味を書く単語テストがあってもいいですよね?

 もうひとつの話題は、どうやって練習させるか、ということ。語彙指導に関わる研究はたくさんありますから、ただ何回も書かせるだけより、工夫して覚える知恵がたくさんあると思います。会では、新たな形式の練習方法のご提案もあって、とても刺激になりました。

 今月は高校の先生による話題づくりだったせいもあり、小中高と様々な校種の先生方にお集まりいただきました。いつも参加してくださっている中学校の先生からは、

昨日の研修会、参考になりました。K林先生はじめ高校の先生方の努力と熱意をひしひしと感じました。英語の苦手な中学生に少しでも、英語を理解させ学ぶ事の楽しさを感じさせてあげないといけない、と中学校教員としての使命を感じました。

というコメントもいただきました。サークルって、やっぱり楽しいなぁと実感できた9月例会でした。

 来月は10月25日(日)の15:00〜18:00の開催です。草加市立S中学校のO村先生に、話題づくりをお願いする予定です。詳しいテーマ等が決まりましたら、またご案内いたします。来月もぜひ多くの方々に足をお運びいただきたいです。