さて、前回の記事では単語練習ワークシートを使って、音声と文字と意味をつなげる練習方法をご紹介しました。今回は、スペリングの練習方法のご紹介です。
このやり方は「でそ単」という名前で、これまでにもブログでご紹介してきました。(もう10年以上前の記事です!)
何も言わずにこういった練習シートを配ると、生徒はひたすら同じ単語を何度もヨコに書く練習を始めます。
■ヨコに練習する場合
soccer | soccer | scoeer | soceer | サッカー |
basebaal | baseball | baseball | 野球 | |
basketball | バスケ |
英語の文字の綴りに慣れていない1年生くらいの段階では、何度も同じ単語を書く、という練習はとても大切だと思います。もちろん、読めるようになった語であることは前提ですけど。
ちなみに、1年生くらいだと書いているうちに隣とは違うつづりを書いていても気づかない、ということもよくあります。だから、1年生用に単語練習シートを配るときは、下の(1)のようにタテに練習するような形にしています。こうすると、上の語と比較がしやすいので、つづりのミスが見つけやすくて、間違って練習してしまうリスクを減らせるかなと思います。
■タテに練習する場合(1)
サッカー | 野球 | バスケ | テニス |
soccer | baseball | basketball | |
soccer | baseball | basuketball | |
soccer | baseball |
さて、今回ご紹介しているシートに話を戻すと、こちらは2年生以上を対象にしているので、ヨコ練習バージョンになっています。
とはいえ、ひたすらヨコに練習するばっかりではつづりが身につかないので、ある程度練習したら今度はタテに使って練習してごらん、と言っています。一回一回右端の日本語を確認しながら、意味と音とつづりをつなげていく作業になると思います。
■タテに練習する場合(2)
soccer | soccer | サッカー | ||
baseball | baseball | 野球 | ||
basketball | basketball | バスケ |
タテに使うもうひとつのメリットは、自分でテストができる、ということです。少し前に『エイエイGo!』の連載でご紹介した記事がわかりやすそうなので抜粋。
こんなふうに、下敷きなどで隠しながら自分でチェックすることで、定着を図ります。下敷きをズラしたり、シートを折ったりすれば何度でもセルフチェックができるように、日本語が右端にあるデザインになっています。
生徒の中には、授業で配られた1枚以外に家庭での練習用にとさらに1枚もらいに来る子もいます。だから、多めに印刷して英語室に置いておくようにしています。1枚めはヨコに練習して、2枚めはタテにテストする、なんて子もいます。すごい!
さて、そんなふうに練習して覚えた単語は、単語テストで定着度合いをチェックしたいですね。そのやり方は、また次回(3)テスト編で!