教科書の新出単語は1レッスン分まとめて扱おう! (1)

 最近、教科書の新出単語ってどう扱ってますか?とよく質問を受けます。

 『エイエイGO!』の「コツ」コーナーではご紹介してたんですけど、そういえばブログでは書いたことがありませんでしたね。ということで、単語練習&単語テストのワークシートを初公開しちゃいます。

 まずは、単語練習ワークシート。

 最近は、1レッスンに登場する新出単語を全部いっぺんに導入して、練習して、テストしています。だからワークシートには新出単語をまとめて載せちゃいます。なのでこのワークシートはA3版です。

 2年生以降ですと、1レッスン分の新出単語は約25語なので、毎回25語に固定しています。多すぎるときは、特に書けるようになって欲しい語彙を中心に選び、少ないときは既習語でも重要な語を混ぜて、トータルで25語になるようにしています。

 語彙そのものの導入については、本文の内容に関わる語は、レッスンそのものの導入時に簡単にオーラルイントロ的に紹介することもあります。でもそれ以外の語は、このリストで一斉に紹介&説明しちゃいます。この語彙リストを先に配って、「このレッスンって、どんな話題っぽい?」と考えさせる、という逆イントロすることもあります。

 語彙は使われる場面やテーマに合わせて紹介するほうがいいんでしょうけど、全部丁寧にはできませんし、家元語録から引用しちゃいますと、

どんな出会いをするかよりも、どんなデートを重ねたかのほうが重要だ

というわけで、その後に何度も練習したり、使ったりさせることに重きをおくようになりました。

 このシートを使って授業でやっていることを紹介します。(中学2年生以降の生徒を想定しています。1年生には語数の負荷が大きいかなと思うので、このシートを使ってません)

(1) 発音の確認

モデルを聞かせて、リピートさせます。こちらが読む前に「読める?」と言って推測させることもあります。何回かリピートしたら、個人練習→30秒で25語自力で読めるかチャレンジ

(2) ポンポンの確認

音節数や強弱の確認。教師が手を叩いて、生徒は英語を発音。oOoだと3音節の単語で真ん中が強くなる、というイメージです。(教師が「ポ・ポン・ポ」と叩くと生徒が"musician"と発話) 一通り練習したらペアで練習(生徒A:手拍子 生徒B:英語)

(3) 日本語→英語

教師が日本語を言ったら生徒は英語を言う。ちなみに生徒はワークシートを折って綴じ込んでるので、ファイル上では意外と日本語と英語は近距離。 一通り練習したらペアで練習(生徒A:日本語 生徒B:英語) →60秒で言えるかチャレンジ

(4) 英語→日本語

(3)の反対のパターン

(5) パパイヤジュース

知る人ぞ知るアクティビティー。ここでは詳しい説明は省略。
 
 1回目の授業では(1)を、2回めは(1)と(2)を、3回めは(2)と(3)を、と少しずつ重ねて毎回帯活動として5分〜10分間、単語練習をしています。

 日本語と英語がだいたいつながってきた4回めくらいから、生徒には各自で書く練習をしておくように指示をしています。実際にどんなふうに練習させているかは、次回の記事でご紹介しますね。