ノートづくりをやめてみる

 今年は少しずつでも、まとまっていなくても、自分の記録と整理のために更新していきます。

 さて、副教材選びです。見本が届いてますので、同僚の英語科の先生と「ああだこうだ」言いながら、1年間のプランを考えます。

 ワークはもう決めていたのですが、組み合わせる教材でかなり悩んでいます。リスニングにするか、ペア活動用の素材集か。でも一番悩んでいるのは「ノート」です。

 いわゆる「ノートづくり」をやめようと意気込んで昨年買ってみたのがオキナのブルーラインノートでした。

オキナ ブルーライン英語ノート EN10

オキナ ブルーライン英語ノート EN10

 これは英語用の4線にタテにも目盛りが入っていて、方眼ノート状態になっているもので、初学者が丁寧に英字を書くのによいだろうな、と1年生で買わせてみました。これが想像以上に効果があって、1年生終盤になっても、ふくらみのある豊かなストロークで、英字を書いてくれる生徒が例年以上に多かったと思います。

 ぜひ、継続して使いたかったのですが、これ、8段と10段にしかこのタテ目盛りが入っていないのです。せっかく13段も作ってるのに惜しい! ということで、今は、似たように目盛りが入っているE-notebook(正進社)にしようか、思い切って意味順ノートワイド(KYOKUTO)にしようか思案中です。

 ただ、どちらのノートにするにしても、いわゆる「ノートづくり」はさせないつもりです。昨年もそう言っていたのに、結局見開きで使わせて、(授業で扱った後ではあるけど)本文を書き写させていたので、少なくとも出来上がったノートを見る限りでは、これまで通りの使い方という感じでした。うーむ。

 新年度は、同僚の先生とも相談して、「予習ではなく、復習でノートを使おう!」ということは決めました。意味がわかった英文を何度も書かせたり、自分で単語を並べ替えて文を組み立てる練習をするために使わせたいです。例えば、教科書本文の音読筆写や暗写などの活動ですね。「綺麗にまとめるためのノート」ではなく、「練習のために書き捨てるノート」として活用したいと考えています。

 例えば、『エイゴラボ』の解答集『ミニラボ』には赤シートがついてくるので、これを使って英文を何度もいう練習をさせたあと、答えの赤字だけを繰り返し練習。そのあとに、赤シートで答えを隠した上で、全文をノートに書く、なんて練習もいいかなと思っています。いずれにしても、授業で/家庭でしっかり声に出した英文を、意味がわかった上で書く、という場にしたいです。

 ワークも、テスト後に回収するのはやめようと思っています。これは田尻先生も先日のワークショップでおっしゃってましたね。そうしたいと思いつつも、なかなか踏み出せなかったのですが、せっかく面白いワークに出会えたんだから、もっと意味のある使い方をさせよう、と思っています。

 「ノートづくりをしない」「ワークを集めない」

 英語授業の「当たり前」をもう一度疑ってみる。疑ったことを、やめてみる。やめた代わりに、何か新しいことをやってみる。そんなサイクルが1つでも多く生み出せるような1年にしたいです。