小学校での「出前授業」で何を教える?何を伝える?

 今日は小学校で「出前授業」をしてきました。

 1学期にも1回やったんですけど、そのときはアルファベットの「名前」と「あだ名(呼び名)」ということで、アブクド読みみたいなのをちょっとだけやったんですけど、今回は小学校の先生から、

 (1)生徒同士が英語でやりとりする活動

 (2)中学校流の歌詞カードを使っての英語の歌

 (3)文字指導

の3つをやってほしいと言われてたので、一応その3つを私なりに考えた授業をやってみました。しかし45分は短い!(笑)

 (1)に関しては少し説明が必要で、勤務地の小学校ではインプット重視の英語活動をやっていて、基本的に生徒に無理やり英語を言わせる活動はしません。教師のリピートすらさせません。やりとりを繰り返しながらたくさん聞かせたり、自然と真似して(結果的にリピートっぽく)言わせたりするような、かなりレベルの高い活動をされています。

 そんな中、あえて、ではあるのですが、少し追い込んで言わせてみるような活動をちょっとだけ体験。といっても、いつもやっている一人ひとりが質問に答える「Sit Downゲーム」をアレンジして、いつもの先生役(質問役)を生徒にもやってもらう方式なので、そこまで強制されてる感はないと思うのですが。Whichを使って、「たけのこの里」「きのこの山」対決!

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 クラス全員の意見を聞いてみたら、そしたら思いのほか大接戦になって、最後は参観してた教頭先生にまで質問してなんとか決着。盛り上がりました。英語で質問し合って、その結果「何かがわかる」っていうのは達成感がありますね。

 (2)は15分くらいしかなかったので、U.S.A.のサビだけ練習しました。文字を見せながら、音がつながるところをローマ字的に理解してもらおうと、スライドを使って歌詞を見せながら練習しました。

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 なんども繰り返し、文字を見せながら歌わせて、なんとかサビが口ずさめるようになったかな。このスライドを印刷して配ったので、気になる子は家でも練習してくれるといいな。それこそ、文字の強みですから。

 (3)は、文字指導というレベルのことじゃないんですけど、えんぴつを使って英語の文字っぽい曲線を書くことに慣れてもらう、というレベルの練習をやりました。実物を置いてきちゃったので、明日以降に写真はアップしますが、線と線の間に横に向かって螺旋状の線を書いて(描いて)いく練習や、mの文字を右にそのまま果てしなくつなげていく練習などをやりました。

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 どうしても力を入れて、ぶつ切りの文字を書いてしまいがちな入門期に、少し力を抜いてえんぴつを動かす感覚を覚えてもらえればとやってみました。やっていくうちに子どもたちの線も少しずつ変わっていったので、今度はもう少しじっくり時間をかけてやってみたいですね。

 最後に、真ん中だけ高さの違う4線を使って、自分の名前をローマ字で書いてもらって、「いつもより綺麗に名前が書けたでしょう?なんでだと思う?」と理由を考えてもらいました。こんな感じのやつ↓

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 すると高さの違いに気づいてくれた子がいたので、「そうだね、真ん中をふっくら豊かに書いてくれると、綺麗な字になるよ!」というアドバイスをして、本日の出前授業は終了。慌ただしくはありましたが、それぞれ一応ねらいは達成できたかな、と思います。

 小6のこの時期に何かを伝えるのって難しいんですけど、少しでも中学校の英語の授業を楽しみにして過ごしてくれると嬉しいです。