授業の記録も少しずつ。
2年生の2学期は「天気」のページから。今回のミッションは気象予報士になり、世界各地の天気を伝えること、としました。
最初に天気に関する形容詞を4人組の小グループで確認。3分間で、読み方と意味を確認して、練習させました。グループ内の誰が当てられても答えられるように、ということで。
やっぱりwarmとhumidが正しく読めない人が多いですね。活動中に、"How do you read this?"と確認する生徒もたくさんいました。英語を使って問題解決してるので、基本的には教えてあげます。
3分後にランダムに当てながら音と意味を確認→ペアでIt'sをつけて文を言う練習をした後、メインの活動に移ります。4人組のそれぞれがManila、Madrid、Nairobi、New Yorkを担当して、それぞれの天気を調べて、班員にレポートする、というタスクです。
ジグソー法を活用し、各班のMadrid担当はここ、Nairobi担当はここ、と教室の四つ角に集合場所を指定し、移動させます。集まったら、それぞれのグループで、なんて言えば現地の今日と明日の天気を聞けるか、疑問文を考えさせます。How'sの文は前半で練習していますが、tomorrowのほうはwill beが入ってくるので、ちょっと考えないといけないですね。1学期の復習です。
英文ができたグループから教師のチェックを受け、音読練習をします。そして、スラスラ言えるようになったら、再び教師のところに行き、教師の持っているiPhoneのSiri先生に英語で質問する、というわけです。
実際には、Siri前の英文づくりで結構時間がかかってしまったグループも多く、この時間はここまで。次の時間にSiriに語りかけるところからリスタート。他の活動と組み合わせて、実質2時間扱いになりました。
さて、そのSiriに挑戦が、結構難しい。
なんといっても地名ですね。英文は、Siri先生も前後のつながりからある程度推測できるようですけど、地名は文脈関係ないので発音やストレスを正確に読み上げないと認識してもらえない。特にManilaが難しいようで、何度もムキになって語りかけてましたね。weatherも難しかったようで、こんなやりとりが多かったかな(笑)
iPhoneの前に行列が出来て、次々と挑戦していく姿は、さながらグルグルのよう。今回は私とALTの2台のiPhoneでやりましたが、本当はiPadが各班にあれば、もっと濃い練習ができるんですけどね。
さて、制限時間(10分)内にSiriから情報を聞き出せなかった人は、手ぶらでは帰れませんので、私やALTに英語で質問して情報を得ます。同じ地区を担当している人に英語で質問させるのもよかったかも知れませんね。
そして、元の4人組に戻ります。Hello, I'm Madrid now. It's sunny here today and it will be cloudy tomorrow.という感じに、それぞれの天気を報告しあっておしまい、という流れです。(時間があれば、世界地図をプリントしたワークシートに各情報を書き込む、というところまで)
ジグソー使ったり、アクティブ・ラーニング風ではありますが、メインはグルグル風だったり、結構トレーニング要素も濃い、不思議な授業。ポイントは「天気を仲間に伝える」という大きなミッションがあることで、なんとしてもSiriから情報を聞き出さなければならない、と生徒が主体的にグルグルに参加してくれたことですね。そういう、動機付けにつながるような大きなミッションみたいなものを、これまで以上にしっかり授業に設定しながら、アクティブ・ラーニングの体裁を取りながらも教師の指導を生徒が自然に求める(必要とする)ような授業デザインができたらいいなぁ、と最近考えています。
今回は割りと思いつきでやってみましたが、今後の授業づくりのいいヒントが見つかったような気がします。またいろいろ試してみようっと。