これまでやってきたことをどう組み合わせるか

 ご無沙汰であります。

 全然更新してないのに一定数の方が毎日覗いてくださってて恐縮です。一応生きてますのでご安心を。

 さて、新しいことは特にやってないけど、最近の授業を振り返り。

 1、2年生ともにテスト明けにALTとの面接テストを実施してるので、ここしばらくは既習事項を使ってのスピーキング練習。1年生は「自己紹介」、2年生は「先週の日曜日にしたこと」をテーマに5文話して、ALTからの質問に3つ答える、という流れ。1人1分程度。

 このテストに備えて、どちらの学年でも4人組での会話練習を実施。「2S3Q」という名前でこれまでにもやっていた活動ですが、今回は最初のスピーチが5文なので言ってみれば「5S3Q」といった趣き。どのクラスもよくやってくれてました。

 「3Q」のところで何を質問していいかわからず困る子には、「クイック・レスポンス」で配った疑問文リストを活用させています。一応、こういう使い道を想定しての疑問文選びをしているつもりです。

 この「クイック・レスポンス」とか、いわゆる「◯◯インプット」系の活動のように、例文を覚えさせたり繰り返し練習させるペア活動を授業に取り入れている先生は多いですが、そこで一生懸命暗唱した英文を、別の活動(や普段の授業の中)で使わせる仕掛けが設定しているかというと疑問です。例文として脳内にストックさせるなら、使わせないともったいないと思います。

 さて、1年生は面接テストを待っている生徒のタスクとして、「ポケモン・ライテイング」に挑戦中です。2年生は例年より少し早めですが「COSMOS」をスタートしています。中学生は、こういうクリエイティブな(というか、そもそも教師以外に読み手を設定している)ライティング活動には、国語の授業でさえもあまり経験がないと思います。そのためか、すごく面白がって書いてくれています。

 ちなみに授業中におこなうライティング活動は、最大のスピーキング指導のチャンス。年度当初に配って練習してきた「言えることは英語で」の英文リストの中から、

What's えんぴつ in English?

How do you spell pencil?

みたいに、実際に自分の必要にあわせて使わせる場面にしています。最初生徒は面倒くさがりますが、何より「英語で表現したいけど単語がわからない」という困った状況から「質問したい」という需要が高まっているので、いい意味で「あきらめて」英語で質問してくれます。よいですね。これも前述の「覚えさせたものを使わせる仕掛け」ですね。

 ということで、どれもこれまでブログでご紹介してきた活動ばかりで目新しいものはないのですが、自分の中ではそれらの活動が有機的につながってきたというか、同じねらいや意図を持って組み合わせられていると思っています。

 教師生活も10年を過ぎて、新しい活動をやたらと生み出すことだけじゃなくて、むしろ精選したり、組み合わせたり、適切な順番を考えたりする時期に来ているのかなぁとも思います。

 とはいえ、新しい活動を考えたり、試したりする気持ちも失いたくないんですけどね。