文法定着のために練習問題としてプリントをよくやらせますが、そのプリントの答え合わせというのは、また時間がかかります。そしてその割に文法事項が定着している実感が持てない。せめて時間的に効率よくして、より多くの問題にトライさせてあげたい、という願いからこの「答えが次の問題になるプリント」を作ってみました。
使い方
例えば「未来willの使い方」だったら、以下のように2種類の問題を用意することができます。
プリント1
○willを使って英語で書いてみよう! 1.ぼくは放課後サッカーをする予定です。 2.今日、熊谷では38℃になるでしょう。
プリント2
○?は疑問文に、Xは否定文に書き換えよう! 1.I will play soccer after school. ?→ 2.It will be 38 degrees in Kumagaya today. X→
プリント1は「英訳する」というタスク、プリント2は「疑問文・否定文にする」というタスクが用意されています。お気づきだと思いますが、プリント2の「問題文」は同時にプリント1の「解答」になっています。これにより、早く終わった生徒から「解答(=次の問題)を受け取り、新たな活動に取り組むことができます。
おそらくプリント1の方が難しく、時間差が生まれやすいので、早く終わった生徒だけプリント2に挑戦させる。その間に全員がプリント1を終わらせることを主眼にしています。(もちろんプリント2の次のタスクを用意しておけば、全員にプリント2まで到達させるように支援することもできます。)
「プリント2は宿題にする」「解答を一斉配布する」などその後の処理の仕方はクラスの現状にあわせていろいろ考えられますが、こうすることで到達度の異なる生徒たちにある程度同じくらいの活動量を保証できるのではないでしょうか。
このシステムは他にも、
- 生徒が正確な解答を手に出来る(黒板を写し間違えたら意味ないですから)
- 答え合わせの時間が短縮できる
- 印刷代が削減できる
- ボキャブラリが共通してるので、2枚目の問題に取り組みやすくなる。
などのメリットも考えられます。さらにYes/Noで答えさせたりとバリエーションを持たせることもできます。毎回少しの時間で文法の定着をはかれるのもいいところだと思います。