ペンタスロンで入試対策と会話練習を両立する

 3年生はこの時期恒例の「ペンタスロン」に取り組んでいます。

 県立入試を控えて受験対策もやってあげたい。一方で、3年間の総仕上げの時期に、味気ない問題演習ばかりじゃつまらない。ALTと話す機会も確保したい。

 そんな2つの願いを両立する作戦が「ペンタスロン」です。簡単に言うと、1時間の授業中にグループごとに異なる5種類の活動を8分くらいずつローテしながら取り組む、という授業システムです。3種目の「トライアスロン」を超える、「ペンタ」スロンです。このアクティビティの詳細はこちらの記事をどうぞ。(→「スーパー・モダン・ペンタスロン」

 「ペンタ」と名付けてはいますが、今年は1時間の中で5つやっているわけではありません。

 トータルでは5種類(読む、書く、聞く、話す、文法・語彙)のジャンルを設定していますが、生徒が1ラウンドで挑戦するのはその中の4つ。次のラウンドでは組み合わせを変えて別の4つ、という具合に4つずつにしています。

 イメージとしては、第1ラウンドは例えば読む、書く、話す、聞くの4つに取り組み、

グループ A B C D
1つめ 読む 書く 話す 聞く
2つめ 書く 話す 聞く 読む
3つめ 話す 聞く 読む 書く
4つめ 聞く 読む 書く 話す

第2ラウンドでは、聞く→文法にメニューを1つ入れ替えて

グループ A B C D
1つめ 読む 書く 話す 文法
2つめ 書く 話す 文法 読む
3つめ 話す 文法 読む 書く
4つめ 文法 読む 書く 話す

という組み合わせでやる、みたいな流れです。それぞれのタスクは8分〜10分くらいで回して、1時間で1ラウンド回すのが目標です。

 今回4つにした理由としては、

・今回は座席の列ごと(号車?川?)に生徒を動かしているから
・T.Tを実施しているため、ALTも含めて3人くらいの教員で担当できる
 (1グループの人数が多くても、比較的目が行き届く)
・今の生徒の移動速度などを考慮すると、5種目✕8分は忙しい
・そもそも毎回5種類の教材を用意するのが面倒大変

 なんていう今年(あるいは現任校)ならではの環境のおかげでもあります。

 さて、いろんな事情で実は4種類でも1時間内に収まらないこともあります。そうなると、当然残ったタスクは次回に回すことになるのですが、一度そうやって次回に回してしまうと、なんだか別に1時間で完結しなくてもいいんじゃないか、とも思えて来ました。そう割り切ったほうが、このペンタスロンを継続的に取り入れやすい気もします。

 中身としては、

・読む…教科書のReading素材を速読(WPM計算)
・書く…自分史を1セクションずつ or 入試問題に挑戦
・話す…ALTとのフリー会話
・聞く…市販のリスニングテスト(別室で実施)
・文法…基本文穴埋めプリント

あたりをやっていますが、「読む」を「音読」と解釈して、「グルグル」やってみるのも面白いかも知れませんね。1列(8人くらい)だったら、8分くらいでもすごく濃い練習になりそうです。

 前回の記事では記録用紙がダウンロードできなくなっちゃってますから、現在使ってるものを再度アップロードしておきます。1ラウンド終了ごとに書いた英文の数やテストの得点、振り返りコメントなどを書かせています。
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