チキン・リトル

 これって本当に子供向けの映画なんですかね。子供を連れてきた親世代が一番楽しめる映画なんだろうなぁ、と思いました。(ぼくよりも少しだけ上の世代はツボだろうなぁ)

 だって、「E.T.」だ「インディ・ジョーンズ」だって映像はあふれてるし、使われてる楽曲もQUEENからSPICE GIRLSまで「懐メロ」ばかり。(いやもっと古い曲もたくさん) というか、この映画の作りだって、どことなく「E.T.」と重なります。あの映画ができた20年前から、アメリカが抱える大きな(そして身近な)問題は「親子」「家族」なんですね。変わってない。(むしろより複雑で、深刻になったのかも)

 言ってみればなかなか秀逸な「パロディ」映画。これまで「借り物(くまのプーさん)」や「外注(PIXERモノ)」で作ってるじゃん、とか「ライオンキング」は「手塚作品」のパクリだ、なんてナナメに見ていた私ですが、ディズニーってそういう「素材」を最大限に魅力的に描く(売り出す)能力に長けているんだなぁ、と実感。そういえば初期ディズニー作品だって、世界の童話や寓話をエンターテイメント作品に仕上げちゃったわけだし。

 さてさて、今回一番気に入ったキャラクターは画像の「FISH」ですね。こういう言葉を話のできないキャラクターって動き(というか行動)のコミカルさで勝負ですが、こいつもとってもcuteです。そういえば「ガッチャン(from Dr.スランプ)」も「O次郎(from オバケのQ太郎)」もそうだったなぁ。あ、「イクラちゃん(from サザエさん)」は…?

 今回は日本語吹き替え版を見ました。10年ぶりくらいかな? いや、初めてか? でもこれは文字(映像)や歌も含めてちゃんと日本用に制作されているから、吹き替え版もオススメです。時々花沢さん(from サザエさん)が走り回ってるような錯覚に陥りますが…。(w