20世紀少年 第1章


 さっそく観てきましたよ。最近は映画館が増えて、便利だなぁ。レイトショーだったけど、結構混んでました。ま、初日だしね。

 もちろん全巻読んだ上での鑑賞ですけど、十分面白かったです。配役はパーフェクト。豪華です。てか、それだけでも結構ニンマリです。会場の笑い声も、どちらかというとその配役(登場シーン)に集中してたかな。原作に忠実に作ってくれてるので、物語を思い出しながら、そういう細かいところを楽しむのがよいかな。

 原作を読んでいない人でも楽しめると思います。というか、帰り際に聞こえてくる周りの声からは「あれ、死んじゃったの?」とか「続編あるんだ?」とか、結構「未読派」もいることがわかり、むしろ驚いた。それは、ぼくが全然知識を入れずに「ロード・オブ・ザ・リング」とか観に行ったのと同じ感じかなぁ。確かに展開の早さや登場人物の多さに戸惑ったけど、十分楽しめた記憶はあります。映画後に原作読んでもいいしね。

 これだけ壮大な「本格科学冒険映画」なわけですが、漫画原作ばかりが映画化される昨今、こういうストーリーを映画用に暖めておいて、どーんと作品にできたら、それはそれで面白い映画ができると思うのだけど、最初のアウトプット方法としてはやっぱり漫画とか小説ばかりなのが残念。というか、映画界の脚本家はつまんないだろうなぁ。そういうチャンスがないのか、そういう才能がないのか。

 始まる前の予告編を観ていると、なんか邦画もハリウッドっぽいのが増えたなぁと思います。「Kー20(怪人二十面相)」はまるで「バットマン」だし、「パコと魔法の絵本」はまるで「チャーリーとチョコレート工場」みたい。映像のクオリティーはすごいなぁと思うけど、表現手法としての広がりは感じない。一方でいわゆる「日本映画」の代表は日本人が観て評価をする前にベネチアに行ってしまっている。なんか変だなぁ。

 とはいえ、この夏休みはどこへも行かなかった替わりに、いろんな映像に触れることができました。そういえば、「HEROES」をひたすら観ていたのは夏の初め。なんか遠い昔に感じます。明日は「シメ」に「スカイクロラ」でも観てくるかなぁ。