At the End of the Day

 冬休み最後の一日。

 お仕事を終えてからレイトショーにて、まわりでずいぶん評判だったので気になってた映画『レ・ミゼラブル』を見てきました。あ、このあと映画の感想書きますけど、基本的にネタバレはありませんのでご安心を。ちゃんとした映画レビューは他にいくらでも載ってるでしょうから、以下は、ある英語教師が映画『レ・ミゼラブル』を観ながら考えたあんなことやこんなこと。

 実はお恥ずかしながらミュージカル版もちゃんと見たことはなかったので、純粋に映画を楽しむつもりで行って来ました。

 が、しかし。

 職業病というかなんというか。この映画はソロの時はずーっと歌い手さんをドアップで抜くので、もう口元が気になっちゃって気になっちゃって。ミュージカルゆえに余計にだと思いますが、俳優さんたちが大げさに口を動かしてくれてるので、音の出し方がよく見える。これは勉強になる。途中から「ほら、/b/の時はちゃんと唇閉じてるだろ」とか天の声が聞こえてくる始末(笑)もはやビョーキかも。 

 このあいだのSTTで発表して下さったE先生が、洋楽のPVで同じようなことを生徒に伝えてるって言ってましたけど、そういう意味ではこの映画も本当によい教材になりそうですね。あ、ちなみにその洋楽PVはこちら。アイドルモノも、アップが多用されますね。3学期はこれ歌おうかな。

 映画の話に戻って、もうひとつ面白かったのは、ミュージカルの字幕の難しさ。

 歌詞が重なるところなんかは二段にしてたけど、これじゃ観る(読む)方も悩ましいですね。視覚的に両方の文字情報を追うのは難しい。音だから重ねられる。また当然ながら英語では重ねて違和感のない音を重ねてるんだけど、対訳でその雰囲気を出すのは困難。翻訳家さんが苦労されている様子が伝わって来ました。

 でもまぁ、同じフレーズを違う人に歌わせることで意味が広がっていったり、"Bring him home."と"Bring me home."みたいにちょっとだけ変えるだけで訳語が全然変わってたり、そういう言葉遊び的な要素もこういうミュージカル作品の面白いところ。だからこそ観る人にはやっぱり英語がある程度わかった上で楽しんでもらいたいなぁと(英語教師としては)思ってしまいます。

 さて、この映画を見てて「惜しいなぁ」というかどうにもならない悩みごとが1つ。それは、劇場で拍手できなかったこと(笑) 圧巻のソロを歌い上げたところでは、やっぱり拍手したくなっちゃう。観客もキャストとして作品に参加できる楽しみは、当たり前だけど舞台に譲ることになりますね。ああ、舞台も観てみたいなぁ。その昔、Queen's Theatreの前何度も通ったのになぁ。なんであの時観ておかなかったんだろう…orz

 こういうの見ちゃうと、やっぱり「古典」というか「名作」を見ておかなくちゃなぁ、と感じます。世に映画は数多ありますが、観る側の時間は限られているんですから。

 早くもDVD発売が楽しみです。