言った、言わない。

 中学校生活も3週間目に入り、新入生たちもずいぶん学校に慣れてきたようです。慣れ過ぎ、という気もしますが。中には小学校時代のトラブルなんかを引きずってて、人間関係がうまく行かない子もいます。そういうのを断ち切るチャンスとして中学校が存在したいものなんですが、その辺が小中一貫校の苦しいところ。

 悪口を言った、言わないのトラブルはよくありますが、最近そういうのに対応していて感じるのは、「認めないやつは最後まで認めない」ってこと。あ、もちろん「言われた」ってのが嘘のことだってあるけど。その場合最後まで「嘘だった」とは認めない。だからこの手のトラブルは未解決のまま引きずられて行くことが多いです。

 意地や被害妄想が行き交う中、もしかしたら「自分が嘘をついている」という自覚もなく嘘をついてる子もいるんじゃないか、と最近思うことがあります。自分の信じてることが真実になってしまう。本当の意味で確信犯。そこまで行くと虚言癖ともいえなくもないけど。

 個人的には、サリン事件以降「やってない」と言えば明らかに黒でもグレーになる、ということをどこかでみんなが学んでしまったような気がします。そしてグレーはどこまでグレーでも黒ではない。なんか難しい時代になっちゃったなぁ。