THE STING

 最近、職場の同僚や先輩方とオススメしあっているいろんな映画たち。これは先輩のイチオシ。特にラストにどんでん返しがあるようなシリーズをオススメしあってるんだけど、前にも書いた通り、そういう映画は先入観がない方がより楽しめるのにという矛盾。

 今回は、コンマン(confidence manの俗称、詐欺師)の物語。仕掛けはいろんなところにあります。小さい詐欺から大きい詐欺まで、いろいろだけど、登場人物達の振る舞いや表情が豊かで面白いです。見ている人も主人公達と同じ心境で「騙し通せるか」とドキドキしながら観られるところが一番のポイントでしょう。もちろんそんな観客すら騙す仕掛けがあるんですけど。

 少し前に書いた「地下鉄(メトロ)に乗って」で登場した詐欺の挿話も、今考えるとこの「スティング」に登場する1つのトリックをベースにしてるような気がします。というか、先にこっちを知っていれば、「メトロ」を観た時にニヤリとできた場面かもしれません。逆に言うと、「スティング」を観た時に「どっかで観たような気がするなぁ」と思ってしまった自分としては、その仕掛けを最初に「スティング」で体感したかったような気もします。こっちが本家なんでしょうから。

 テーマソングの"Entertainer"は恐ろしく有名ですね。ヴェルディかーわさーき〜♪」と歌ってしまいそうになりますが。