英語のディベート授業30の技 / 中嶋洋一

 中嶋先生が10年前に出された本です。近年出された「ヒューマンな英語授業がしたい!―かかわる、つながるコミュニケーション活動をデザインする」などの本につながるアイディアや考え方が満載。もちろんディベ―ト授業のノウハウも満載なんだけど、ディベートに至るまでに必要な積み上げを詳しく紹介しています。「ディベートの本」というより「ディベート的なことができるようにするためにはどんなことをすればよいか」を書いた本といってよいでしょう。

 だから私も、ディベートそのものよりも、1年生でおこなったペア学習などについておおいに参考にさせていただきました。紙上ディベートのノウハウは、今年挑戦する予定の「COSMOS」という活動で、私なりに還元してみたいと思っています。そちらの紹介は後日。

 「ディベートできれば一人前」とか「中学校教育のゴールだ」とまでは思わないけど、仕組みとしてこれほど知的でスリリングな活動はあまりありません。やっぱり英語授業に活かしたいなぁとは思います。でもその下地を作るためにはやっぱり3年はかかります。せっかく1年生から教える機会をいただいたので、なんとか「3年生」を意識した取り組みを今からやらせて行きたいものです。