犯人はきみだ!

 少し前に某書に載せたものですが、今週やってみて結構よかったのでご紹介。過去進行形を練習中の2年生にぴったりなのが、この「犯人はきみだ!」です。いわゆる「探偵モノ」ですが、ちょっとひねってあります。

 設定としては「パーティーで盗難事件が発生。犯人は参加者(生徒)の誰か」ということで、お互いにアリバイを聞いて回るというものです。ただ警察官・探偵の役や犯人の役をあらかじめ設定したりはしません。だって犯人像があらかじめ知らされていたら、活動途中で誰かが犯人を見つけてしまったら、みんなもう聞いて回るのをやめちゃうでしょ。犯人役の生徒も「逮捕」されちゃうと、活動が終わってしまいます。そこで、犯人は誰かわからない。自分かもしれない。という設定にします。アリバイは選択させるので、もしかしたら自分が選んだ「足取り」が犯人のものと一致してしまうこともあるわけです。この活動では、みんながお互いに質問しあった後、「犯人の足取り」を発表します。

 以下、手順をもう少しわかりやすく。

1.生徒に用紙を配ります。

  用紙には使用する英語の質問と答えの選択肢が印刷。

(用紙例)

 ■質問
(1) Were you talking with Mr.Tanaka at 4 p.m.?
  [ Yes, I was. / No, I wasn't. ]

(2) What were you doing at 7 p.m.?
  I was [ drinking coffee / taking pictures ].

(3) What were you doing at 9 p.m.?
  I was [ calling my friend / reading a book / going home ].

 ■メモ

友達の名前 4時頃 7時頃 9時頃
(    ) (    ) (    ) (    )
(    ) (    ) (    ) (    )
(    ) (    ) (    ) (    )

2.生徒に自分のアリバイを選択させます。

3.質問と答えを音読練習。

4.お互いに質問しあって、データを収集。

5.「犯人の足取り」を発表。

  完全に一致した生徒が犯人!

6. 犯人と会話した人が見事「逮捕成功」!

といった感じです。見事逮捕した生徒にはステッカーをあげました。

 まぁ、やってみて犯人が多すぎる分にはいいとして、誰もいないと切ないので、活動中にさりげなく誰かの足取りを盗み見ておくといいですね。まぁ、教員と会話してない生徒が犯人の方がおもしろいでしょう。

 最後までわからないドキドキ感がよかったです。思ったより生徒も楽しんでくれたみたい。アイディアの元がトランプの「ジジ抜き」と知ったら、生徒は怒るかな?(笑)