ボキャブラ・マラソン

 うーん、ネタがない。

 こういうときは、「前に書こうと思ってて、まだ書いてなかった記事」を書けばいいんだ!と気がついた。ということで、昨年もやってきて、古くは3年前の集中研修の研究授業でもお見せした、「ボキャブラ・マラソン」のご紹介。

 って、ただの単語テストなんですけど。

 こだわりは活動のSustainabilityです。毎回テスト用紙を印刷して、配って、回収して、採点して、記録して、返却して、じゃ続かない。(少なくともぼくは続かない。) そこで、いかに手軽に、そしてできることなら効果的に実施できるか考えた末にたどり着いた一つの方法です。

 まず、タイミング。

 授業開始のチャイムが鳴ったら、その時がテスト開始の合図です。チャイムがまだ鳴っているうちに「NO.1〜」と問題を読み上げます。こうすることによって、授業前からテストの準備をさせ、できれば休み時間を単語練習モードにしてしまいます。このテストを行う日は、はじめのあいさつをしません。(もしくは、単語テスト終了後にあいさつしてもいいでしょう)

 ということは、解答用紙をあらかじめ配っておく必要があります。ぼくの場合は、9回分の解答用紙を配っていたこともありましたけど、最近はノートを使っています。一番後ろのページをテスト解答用紙として使っています。

 問題は、教師が読み上げた単語を書き取るだけ。範囲は、前時に扱った新出単語の中から5題。範囲も狭いし(1ページ4〜8個)、読まれたのを書き取るだけだから、ハードルはやや低めです。授業の最初なんだから、みんなに「できた!」と感じて欲しいですし。もちろん、「2学期は、日本語を読むから英語を書け」とか「3学期は友達とお互いに問題を出し合おう」なんてレベルアップできるアレンジもいいでしょう。

 答え合わせは、

教師:No.1! How do you spell it?"
生徒:y e s t e r d a y!
教師:How do you read it?
生徒:yesterday!
教師:What does it mean?
生徒:昨日!

といった感じで、対話をしながら答えを引き出します。ALTがいれば、出題から答え合わせまでALTにお任せでやってもらえます。慣れれば5分くらいでできちゃいます。

 さて、昨年度はやりませんでしたが、そもそも「マラソン」と銘打ってますので、どっか走らないといけませんね。前回実施したときは、この単語テストが5問パーフェクトだった生徒は、あらかじめ配ってある日本一周マップ(すごろく)を3マス塗る進めることができることにしました。4点の子は2マス。3点以下の生徒も、間違えた(書けなかった)単語を10回ずつノートに練習して教師に見せれば、2マス進めることにしました。そのうち「おれ、北海道まで行った!」なんて声が聞こえてきます。時々、「今日はポイント2倍デーね」なんて言うと、盛り上がります。

 そんな「日本一周プリント」もスキャンしてあったはずなんですが、見つかりません。たぶん古いパソコンの中でしょう。見つかったら、またブログでアップしますね。

 とにかく準備が要らない。活動時、教室が静かになる。できれば発音(発話)もさせたい。そんなことに重きを置いた単語テストです。もっといい方法はいろいろあるんでしょうけど、まぁあくまでanfieldroad自己流ですので、細かな突っ込みどころもあるでしょうが、ご容赦を。

 以上、「ボキャブラ・マラソン」のご紹介でした。