でそ単1(はじめに)

 先日の「学び方を学ぶ」でもお話ししたように、生徒が自分で覚えたり、練習したりする方法を少しずつ紹介していこうと思います。第1回目は「でそ単・でそ熟」です。
f:id:anfieldroad:20190815161103p:plain
 これは要するにただの「試験に出そうな単語」一覧表なんです。しかも30〜40語くらい載せるので、「これって試験範囲の新出単語全部じゃん」とお気づきの生徒もいると思います。(というか、そろそろ気づいてくれ) それなのに試験前になると「先生、でそ単まだ? あれがないと試験勉強が…」という生徒もいるから不思議です。

 あ、Excelファイルのダウンロードはこちらからどうぞ。
www.dropbox.com

 さて、ここで大切なのは「これを覚えればいいんだよ〜」とある程度絞ってあげるだけでも、「じゃあやるかぁ」という生徒の意欲を(少しでも)喚起することができる、ということです。当然ここに載っている単語が試験に出ないと、生徒は練習をしなくなってしまいますから、できるだけテストに出してあげています。まずは、

  練習した → 点数が取れた! → やったぁ!

と実感させてあげるのが第一歩です。

 でも「単語を書きなさい」という問題ばかり出題するわけにもいかないですよね。そこで、穴埋めやリスニングの答えが結果的にこの「でそ単」に載っている単語になるようにしています。例えば、スペルは(練習して)ある程度わかっているという単語なら、ディクテーションをリスニングに導入してもそれほど負荷がかからないと思います。

 だから、「あとから振り返ってみたら解答用紙に書いてある英語のかなりの語が『でそ単』に載ってた」という風にしたいわけです。

 もちろん「先生、でそ単全部書けるようにしたのに、単語6コしかでなかったじゃん〜」と泣きついてくる子もいます。というか、今日の試験後も何人かいました。そういう子はどちらかというと英語が苦手な子が多いです。でもよく考えてみると、英語の苦手な子たちがテスト前に「40単語全部書けるようにした」ってすごいことじゃないですか? あとは「どこでそれを書くか、が次のステップだね」と声かけしてあげられます。

 まずは「テスト前に何をすればいいのか」を明確にしてあげることが大切だなぁ、と感じています。「何を勉強していいかわからない」という子が多い教科ですから。

 さて、次回はこの「でそ単」の効果的な使い方を紹介。ただ書くだけじゃ手が疲れるだけですよ。お楽しみに。

>>でそ単2(使い方編)へ