SETC&ASTEK12月のご報告

 この年の瀬に、しかも急なご案内にも関わらず、7人の方が参加してくださいました。そして内容もいつもと同じように、熱く語られました。私の進行が不十分で、せっかくテストを持ってきてくださった先生方に十分にお話が伺えず、申し訳なかったです。

 前半は、先日ブログでも話題にしていた学習者向けのツールについて。やはり同じように某社の新製品についてモニタリング。率直な意見をぶつけます。技術は高まっているのに、それを効果的に活用するアイディアが出版社には足りないように思えます。というか、中学生の実態を知っていただいた方が良いのでは、とも思いました。それは回り回って本業の「教科書づくり」にも反映されるはずです。

 中盤は私から"Cosmos"と"Tony"のお話。Cosmosは新展開をご報告。そういえば「複数人で1つのつながったスキットを作る」というワザも。生徒たちの発想の柔らかさを実感。What to writeがあるから、How to writeの方に指導の重点を置けます。続けていきたいですね。

 Tonyについては、いろいろなご意見をいただきました。文法的な刷り込みや、内容理解Q&A、辞書指導への発展など、いろいろ欲張ろうかと企んでいましたが、「あまり多くを狙いすぎない方がよい」というアドバイスが多かったです。単純に生徒たちが物語を楽しんでいるのなら、それを継続していくことが何よりかもしれませんね。それにしても、そろそろハリー・ポッターなるものを本か映画で見た方が良さそうですね。苦しみつつも楽しんで執筆に勤しむ私には、何かしらプラスになりそうですから。

 終盤は予定していたテストの話題。S先生は単語の出題にひと工夫。文の中でどう使われるかをしっかり意識させたいとのこと。A先生は和訳へのこだわりを感じます。あえて精読させることで、「ことばへの気づき」を深めて欲しいですね。最後のライティング問題にはいろいろなご意見が。「言語文化」「表現の能力」など観点別の分類についても話題に。I先生は「再テストがメイン」「テストが終わってからが勝負」とおっしゃるとおり、勉強させる仕組みがいっぱい。解答をすぐに返さず、問題ごとの正答率を載せた個票を作って、一人一人に配布するなど、手がかかっています。

 その他、複数の教員で学年を担当する場合の苦労や、テストに向けての日頃の授業スタイルについてなど、いろいろお話は伺えましたが、もっと話を聞きたかったという思いもあるので、テストについてはまた話題にしたいですね。

 さて、1月のSETC&ASTEKは1月19日(土)の予定。今から、予定をしっかり開けておいてくださいね。