生徒向け家庭学習ツール

 昨日放課後、某出版社の営業が来校。モニターとして預かっていた生徒の家庭学習用に開発されている某新商品を返却。生徒の感想と私の率直な意見を申し上げる。このままでは「あんまり売れないと思うなぁ」というのが本音。

 結局、生徒の家庭学習ツールって、授業者のスタイルとか、生徒が授業中求められていることによって変わってくると思うんです。読むことなのか、書くことなのか、聞き取ることなのか、話すことなのか。そういう力をつけるための「ツール」なんでしょうから。

 例えば希望者のみが購入している「教科書の音声CD」にしたって、生徒がどんな風に活用しているかは未知数です。単純に「本文の読み方」を知るために使うのか、繰り返して音読に使うのか、買ったけど全然使ってないのか。これまでその辺は把握してきませんでしたが、先日ある生徒が教科書音読シートの穴埋め問題を使って、ディクテーションにトライしていると教えてくれました。CDが読み上げた後一時停止して、全文書き取る(英文を再生する)練習なんかもしているそうです。すごいなぁ。

 そんな風に使っている生徒は稀なんだろうなぁとは思います。しかも、そういう英語が得意な(好きな)生徒は、本文は自力でも読めるでしょうから、そうではない生徒向けにCDなどの「使用法」「学習方法」を提案していかないとダメですね。

 そういう意味では、生徒向け家庭学習ツールというのは、目新しさだけじゃなくて、「ああ、あれがあれば家でこんな練習ができていいなぁ」って、イメージがわくような商品じゃないとダメですね。

 そういうツールの使い道を通して、自分の授業スタイルを振り返る思わぬ機会となりました。