SETC&ASTEK1月のご報告

 2008年最初のSETC&ASTEKでした。スキー学校など新年早々お忙しい中、足をお運びいただき、ありがとうございました。

 序盤はY山先生が持ってきてくれた「英単語しりとり」のお話。しりとり自体は楽しいんですけど、その先に何があるのかを示しておくことが大切ですよね。特に3年生に語彙指導する場合は、具体的な動機付けが重要。単語を文の中で活用させる練習もさせたいですよね。

 さて今回のメイン、W部先生はやる気十分、アイディア満載、行動力ピカイチ。いろんな実践を試されていながら、それらの活動にまだ満足しておらず、1つ1つの活動の質を見つめ直したいという想いと、1時間の授業デザインを考えたときのバランスにも頭を悩ませています。そんなW部先生の授業の様子をビデオでご紹介しながら、1つ1つを考えてみました。

 まずは1時間の授業デザインということで、参加者の典型的な授業パターン(50分の内訳)を紹介。教師の数だけパターンがあって、面白いですね。メインにしたい活動に20分くらいしかかけられないことに悩むW部先生は、その他の活動をいかにシェイプアップするかが課題のようです。

 「英単語マラソン」は、ペア同士で単語テストを出し合うというもの。隣の人と違う問題にチャレンジできる楽しさがありますが、問題を作り時間が結構かかっちゃう。この時間はなんとか縮めたい。生徒の実態からいくつかの配慮事項がわかってきましたけど、やっぱりこれに10分かかっちゃうのはもったいない。ねらいの絞り方が難しいですね。

 「比較級・最上級の導入」「練習」にはとっても工夫があって、面白い。でも素材が面白すぎるために、生徒の興味関心が英語表現とは別のところに行ってしまう。これって、素材として扱いやすい比較表現ならではな悩み。特にクイズ番組「Q様」を模したクイズは面白いんだけど、肝心の英語表現をあまり使わせられない。これってどちらかというとウォームアップ向きかも、とも感じました。ウォームアップは「みんなでちょっと」、定着のための練習は「個人で何度も」がいいと思います。授業の中での位置づけを変えれば、すごく生きてくる活動だなと思いました。(私もさっそくやってみたくなりました)

 その他、いくつのもリアルな授業風景をシェアして会は終了。時間ぎりぎりまで盛り上がりました。W部先生、本当にありがとうございました。いろいろやってみて、失敗して改善させていく。たぶん4月と3月で授業の腕前がどんどん上がっていくような時期なんだろうなぁ。私もがんばらなくちゃ。

 蛇足ですが、ミュージックタイマー作れたら楽しいよね、なんて話でも盛り上がりました。ペア練習やってて音楽が変わったらペアチェンジ。音楽が戻ったらまたペア練習スタート、なんてできたら楽しいですよね。garagebandで作ってみようかなぁ。完成したらPodcastで配信してみる?