中嶋塾:冬の拡大塾08

 27日・28日と2日間、関西外国語大学の中嶋洋一先生が主宰する中嶋塾(拡大塾)に参加するため、富山県氷見市まで行ってきました。9月より「塾生」にしていただき、主にメーリングリストで全国の先生方とともに学ばせていただいておりましたが、今回は現地に足を運んで、生の空気を味わってきました。11月の例会にも参加して、7時間以上に及ぶ授業研究を経験しましたが、今回は塾生以外の参加者もいらっしゃったので、また少し違った雰囲気。とはいえ、どこまでもストイックな塾生のみなさんとの時間は、私をつかの間の「英語教育漬け」にしてくれました。

 さて、私が埼玉からわざわざ中嶋塾に足を運ぶのは、全国のみなさんの素晴らしい実践を学びにいくのはもちろんですが、中嶋先生の「授業」を受けたいと思うからです。中学校の現場を離れてしまった今、中嶋先生の授業を生で見る機会はなくなってしまったなぁと思っていたのですが、拡大塾はまさに中嶋先生の「授業っぷり」が拝見できました。

 私が「中嶋先生の授業」を意識したのは、2日目の先生のワークショップではなく、むしろ他の先生の発表時や、グループ討議や発表でのことです。それはまるで学級活動のように、司会者の先生を「学級委員」に見立てて、自分は前に出ることなく、「学級委員」を影でサポートしながら生徒(参加者)を動かしていく。時々キーワードをつぶやいて、方向性を正していく。そして最後に短いコメントで授業を締める。ああ、きっとこんな風に授業をされていたんだろうなぁと生徒の気持ちを実感することが出来ました。それは参加者を生徒役に見立てて行うワークショップなどでさえ、これまで味わったことのない経験でした。

 そして、「自分が自分が」と張り切ってしまう自分のスタイルを見つめ直すいい機会になりました。これでも初任の頃に比べれば、授業の中で私が目立つ時間は減ってきた方だと思うのですが、ビデオなんかに撮って見直すと恥ずかしいほどに、私がしゃべってる。もともとおしゃべりなせいもあるんだけど、生徒の活動量を増やさないと意味がない。

 いろいろなカリスマ的な「先生の先生」がいらっしゃいますが、私が中嶋先生に師事したいと思うのは、先生に「遊び心」と「専門性」を感じるからです。生徒の心を動かし、やってみたい!と体を動かしてしまう中嶋先生の秘密を科学的に読み解いて、その中に潜む「原理・原則」を見つけ出したいです。

 ちなみに2日目の朝(6:30〜7:30という早朝!)にちょっとだけ発表させていただきました。準備不足の拙い発表にお付き合いいただいた参加者のみなさま、どうもありがとうございました。あのとき発表させていただいた「COSMOS」についての詳しいご紹介はこちらをどうぞご覧ください