2月のSETC&ASTEKご報告

 土曜日はSETC&ASTEKでした。

 O西先生のご登場で、なんと14名のご参加。わーい、盛会でした。

 前半は私の前座。中嶋塾で学んできた、Open-endな質問で教科書を面白くする方法をご紹介。みなさんにもいくつか体験してもらいました。特に「飛行機」のヤツは、ホントに最初わからなくてみんな焦ります。自分の英語力が不安になる。で、ペアで考えさせているうちにハッと気づく。「あっ!」って声があがる。この瞬間をじーっと待ってるのが(教師側が感じる)この活動の醍醐味かな。

 私自身も以前に体験して感じましたが、友だちが気づいた発見でも(誰かに教えてもらうより)自分のことのようにうれしいんですね。一緒に見つけた気分になれる。だからこそ、大切なことは簡単に教えちゃいけないなぁと改めて思いました。

 3年生の"October Sky"では、まさに「行間を読み取る質問」に挑戦していますが、特に表現の部分でいかに英語を使わせるかが課題だと前にも書きました。でも、「ALT使えばいいんだ」って今日気がつきました。とはいえ、今日どのクラスも読み終わっちゃったんですけどね。プリントは日本で書いてあっても、ALTに英語で質問させれば、生徒が英語で表現する必然性が生まれるじゃん、って今さらな発見ですね。ALTの(特に読解での)活用法を模索していたところだったので、来年の授業には活かしたいです。

 さて、本編はO西先生。

 実際にiPodを何台もご持参いただきましたが、何より42型の液晶ディスプレイを持ち込んでのワークショップは圧巻です。私はこれまでプロジェクタにこだわってましたけど(そしてマイ・プロジェクタを買ってしまいましたが)、液晶なら光と色を気にしなくていいとう利点があるんですね。うーん、あの発色を見ちゃうと確かに魅力的。

 前半はiPodについての初歩的な説明や校内研修の在り方などをご説明いただきました。時に「悪玉コンサバ」を発揮する我々教員集団に、どうやって新しいことにチャレンジするようし向けるか。O西先生の仕掛けは、まるで英語の苦手な生徒へのアプローチのよう。

 まずは使わせること。とにかく先生方にIT機器を体験する機会を設定して、わからない(けど興味をもってくれた)人にはとことんサポートしちゃう。そして少しずつ使うようになったら、今度は「プレゼンはiPodでやること!」なんて風に(いい意味で)追い込んでいく。こうやって使わざるを得ない状況を作っておいて、しっかりとサポートすることで成功体験を積ませていく。うーん、そんな先生方への関わり方に、英語の授業と同じ醍醐味を感じました。

 活用している授業風景をビデオで見せていただいたり、実際に使われているデジタル教材に触れさせていただいたりしましたが、iPodを使った授業は徹底して作業が個人化していくので、みんなにやることが生まれるから必然的に静か。ICT機器も「教師が使う時代」から「生徒が使う時代」へ。ああ、こうやって学びを深めていくこともできるんだと感動する一方、協同して学んでいくダイナミズムを感じられない感じも。要は使い分けが大切なんでしょうけど、あそこまで割り切れない自分もいます。その辺にアップルデジタル教材コンテスト2年連続予選落ちの原因があるんでしょうね。いや、本当に。

 正直に書きますと、私自身は一般化されたメディア教材にあまり魅力を感じません。デジタルの魅力は、目の前の生徒たちの作品を作る上で、それらをより「本物」にしてくれるところにあると思います。だからどうしても私が作るデジタル教材には汎用性がない。もちろんそれじゃデジタル教材の価値が半減しちゃうでしょ、って言われるのは承知の上なんですけど、そういうバランスが今の私自身の立ち位置なんです。

 なんて話を先輩としていたら、「そういう視点の違いがあっていいんじゃない?」というアドバイス。O西先生は指導主事や管理職のスタンスから、やっぱり一般化して広めていくことを考えるわけだし、私とはまた違って当然。私はまず私の見える景色から何を学ぶか。何を伝えるか。それが大事なんだろうと勝手に納得。

 来月は3月28日(土)の予定。詳細は決まり次第アップしますけど、今から手帳には印つけといてくださいね。

 中川財務相の眠そうな記者会見を見ようとYouTubeで「中川」って検索したら、会見映像も出てきたけど下に並んでたしょこたんを思わずクリック(w

#本日のBGV:綺麗ア・ラ・モード中川翔子