小学校は忙しい

 自分のクラスは"October Sky"後編。前半から一転してシリアスな展開。みんなラストでは感動してくれてたみたい。いい表情でした。満を持してタイトルの種明かし。うん、この瞬間を待っていた。

 今回ひたすら「行間を読むこと」に挑戦させていたので、映画を観るときにも登場人物の気持ちをより深く感じることができたんじゃないかと思います。やっておいてよかった。私自身が、映画を観ながらいろいろ考えさせられました。なんで「ミス・ライリー号」なのか。なんで父親にボタンを押してもらうのか。教科書からでは見えてこないところがすっきりする感覚。じーんときます。他のクラスも楽しみです。

 午後は町の特別活動部会。研究協議会でした。本校で開催だったので楽ちん。来年度の新教育課程に向けて、実践と課題を共有する会でした。

 それにしても小学校は忙しい。あ、生徒(児童)も先生も、です。1時間目の前に20分2コマで何か活動させている学校もありました。まるで8時間授業のよう。休み時間も委員会指導、話し合い活動などが設定されてて、純粋な「休み時間」なんてもう存在しないのかも知れません。放課後は安全のため、集団一斉下校させることが多いから、児童を残して活動することがほとんどできないそうです。

 小学校では英会話、異年齢集団活動、環境教育、食育、基礎学力向上、体力向上、鼓笛隊とやらせたいこと(やりたいこと)がたくさん。ていうか多すぎる。しかも分類できないもの、新しいものはみーんな特活に来ちゃうんだよねぇ。困ったもんだ。結局削減されるのは、児童が楽しみにしているような行事ばかり。うーん、いろいろ旗を振る人たちはそういう現状も把握しているのかなぁ。子どもたちが政治の道具にされないことを祈るばかり。

 もう一つの話題はリーダー教育について。小学校ではまずは輪番制で全員に司会や記録などの「会議を運営する側の仕事」を経験させようとします。まぁ、みんな一度はやらせたいという気持ちもわかりますが、反対に「リーダーとして育てられてきた子」が少ない。みんなに振り分ける分、薄まっている感じ。それなのに中学校では「よし、じゃ自分たちでまず決めてみろ」なんて突き放すことも多いので、中1では途方に暮れる学級委員も多いです。この辺の接続・連携こそ小中一貫させていかないといけないところでしょうね。偉い人たちはあまり気にしてくれないけど。

 結局、学習も同じなんだけど、「自分たちでまずやってみて、失敗して学ぶ」経験をさせてあげる時間がないんだよなぁ。

by M.T.(仮面ライダー