テスト勉強ハックス1(見積もり編)

 8月31日の夜に、慌てて宿題をやっている。

 試験前日、いつも徹夜になってしまう。

 自分の学生時代を振り返っても(あえて言えば、現在でも)、計画的に仕事を進めるのは難しいものでした。特に中学校ではよくテスト計画表なるものを作らせて、提出させたりしてますけど、正直言ってあれがちゃんと作れる子は、計画表がなくてもしっかりと勉強する子なんですよね。そして、ああいうのがちゃんと作れない子は、だらしないというのもあるけど、そもそも効果的な作り方をわかっていない場合が多いような気がします。

 「1日何時間やるか決めて、バランスよく配置しよう」とか「やれなかったところをやるために、予備の日を作っておこう」なんて、一般的なアドバイスをしたりもしましたが、もっと根本的なところから支援が必要なのです。

 そこで今回、佐々木氏の書いた「1日1箱仕事術」で学んだ知識を取り入れながら、ライフハックスを活かした私なりのオリジナルのテスト計画表づくりに取り組んでみました。今回の期末テストでうちのクラスの生徒に取り組んでもらいましたので、その様子をご紹介します。

残業ゼロの「1日1箱」仕事術

残業ゼロの「1日1箱」仕事術

 まず、最初にやることは、そもそもテスト勉強に、自分は何時間くらい必要なのかを見積もる作業です。そのためには、自分が例えば30分でどれくらいの勉強ができるのかを知っておく必要があります。生徒は1時間単位で計画をたてがちですが、彼らの集中力や、生活のペースなどを考えると、30分刻みで考えるのが妥当だと思います。(生徒自身が見通しがきくスパンだと思います)

 これは試しにやってみるしかないんですけど、場合によっては「5分でどれくらい(何ページ)できるか」を測定し、それを4倍するというのも手でしょう。30分には、実作業時間と5〜10分の休憩も含んでいますので、4倍くらいでちょうどいいかなと思います。

 さて、自分のペースがわかったら、テストの範囲表をにらめっこをして、例えば国語の漢字であれば、範囲を終わらせるのにこの30分の枠が何コマ必要になるそうかを見積もるのです。「練習するのにトータルで5コマ、チェックテストをするのに2コマは必要だなぁ」などと、具体的に何をやるかまで考えることも大切です。

 多くの生徒は、テスト勉強というと「詰め込む作業」をイメージしがちですが、実は詰め込んだものを「引き出す練習」こそ、やっておかなくてはならない作業でしょう。そういうアドバイスもここでしておきます。

 2・3年生になって、テストやテスト勉強に慣れてくれば、自分のペースややり方に慣れてくるでしょうから、この作業はやらなくても計画作りに入れるでしょう。さて、ここまでできたらいよいよテスト計画表を配布します。そちらは次回。