教師として求められる授業内の英語スキルを段階的に

前期は右も左も分からないまま授業がスタートしたので、本当に毎日が自転車操業でした。前任の方のを参考にシラバスは作ってみたものの、学生の持っている力や興味・関心はわかってなかったので、本当に探り探り進めてた感じです。

 

少し前の記事で「話すこと」における「即興」と「準備あり」について、整理してみましたけど、あれが割と好評で、多くの人に読んでいただけました。(ちなみに大臣へのコメント記事はさらに多くの方に読まれたんですけど、英語教員以外にも届いたようでいろんなコメントがついてため息が出ます…)

 

 

で、この分類眺めてたら、今授業準備で練り直してた教科教育法のシラバスと突然つながりました。あ、「教師としての授業内での英語スキル」も同じように分類できそうだ,って。

 

それで思いつきで書いてみたのが下の図です。

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手書きでごめんなさい。本当に思いつきなんです。

 

「準備あり」のところはさらに2つに分かれてますけど、これは話すべき内容がすでにある原稿か、自分で書くかの違い。2人以上のところが分かれてるのは、インタラクションの相手が教師(ALT)か生徒かという違い。

 

教科教育法の授業は、大学2・3年生に対して通算4コマの授業をしています。2年生に前後期1コマずつ、3年生も同様です。その計4つのコマ(2年間)を通して、英語運用能力というか、英語授業の運営に必要な教師としての英語能力を身につけてもらう実技タスクを課していて、「教科書音読」から「オーラルイントロ」までいろいろやっています。

 

今回、この表に整理してみたことで、それぞれの実技タスクの難易度というか、チャレンジングなところがどこなのかを把握できた感じがするので、もう一回シラバスにうまく組み込んでみました。

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まぁ、授業の中で全部できるわけでもないので、系統立ててやるとしたらこんな感じかな。1から4まで少しずつ負荷をかけていければと思います。これとは別に、模擬授業もやっているので、そこで扱えることもあるから、トータルで全部をカバーできているかなと思います。

 

基本的な考え方としては、「原稿がすでにあるものを正確に」からスタートして「原稿は自分で書いて正確に」→「原稿通りでやり取りを」→「原稿どおりに行くとは限らないけど適切に」に向かっていきます。ああ、これって自分が中学生に指導していたときの流れと同じだなぁ、というのが今日の結論。