僕らの出会いを、誰かが別れと呼んだ

 3年選択は収録の続き。今日は広報部(CM)とドラマ部の録音をしました。

 CMは、実在する日本のCMをパロディにしたもの。必ずしも英語が得意な子たちばかりではない選択英語チームですが、みんな与えられたパートを一生懸命にこなしていて、好感が持てます。しかも、ちょっとアドバイスをするとどんどんよくなっていく。こうやって、個別に支援できれば、どの生徒にも正しい発音や、クリエイティブな作業ができるんですけどね。選択授業の醍醐味を(今更ですが)味わっています。

 ドラマ部は完全オリジナルドラマということで台本を心配していましたが、なんとかエピソード1の収録にこぎつけました。非常にバカバカしい内容で(笑)、思いっきり演じているみんなが素敵です。こういうことに一生懸命になれるって、本当に素敵。ドラマ部は人数も多いのですが、みんなにちゃんとセリフがいくような台本になっていて、仲間への配慮が感じられます。気持ちのあたたかい3年生です。

 すっかりなりきって演じている姿に、「顔が見えない」ということのメリットを最大限に感じました。この子たちのうちの何人かは、昨年の選択授業でビデオを使って「ホンモノのドラマ」を撮影したみたいだけど、ラジオドラマということで声だけゆえに、普段恥ずかしくて見せられない一面も思い切って表現できるのでしょう。聞いている側も、そんな役者の収録時の様子を思い浮かべてしまって、なんか楽しいですね。「見えない部分」があることの楽しさって大切ですね。

 一年生は昨日のインタビュー&レポーティングの続きでライティング。昨日口頭でやってみたレポーティングを文字にしていきます。実はワークシートの表にキーワードやインタビュー結果がメモってあるので、英文を書くためにはいちいちシートをひっくり返しながら「覚えて書く」作業が必要になります。「カキトリン」と同じですね。ところが、ある生徒がそのキーワードを机に一度書き、それを見ながらワークシートに書いている姿を見つけてびっくり。もちろん、生徒にその様子を話しながらこの活動の主旨を改めて説明。しかし、生徒というのはこちらの想像を軽く超えていってしまいますね、いろんな意味で。

 後半は教科書の読解。Open-endな質問の設定が慣れてきました。何度も聞いて、考える仕掛けができてきたように思います。基本は「絵を思い浮かべる」こと。今回は話者4人の立ち位置をみんなで考えてみました。会話から、JimがAkiとShunをMihiに紹介していることを読み取る(聞き取る)タスクにしてみました。で、この4人の立ち位置を絵にしてみました。もうひとつは、She's my classmate, too.のtooがどこにかかるのか、和訳の課題。和訳も日本語との対比という意味で、時々意図的に仕掛けていきたいタスクです。

 放課後は合唱の交流会。

 楽しみにしていた3年生の「」を聞く。やっぱり3年生の担任はいいなぁ、こういう歌が毎日聴けるのですね、と羨む。さて、「虹」は最近のNコン課題曲のポップ路線を決定づけてしまった曲ではあるんだけど、合唱曲としても、そしてなにより3年生が歌う歌として、本当に素敵な歌だと思います。そんなNコンの話も含め、いろいろ「虹」にまつわる蘊蓄を語る。ちょうど、今年の学級通信のタイトルが「No, Rain, No, Rainbow」ですし。1年生は欠席者・早退者が多くて20人くらいしかいないのに、本当によく歌ってくれていました。お疲れ様。

 いろいろある「虹」動画ですが、ぼくはやっぱり札幌市立真栄中の「虹」が一番好きかなぁ。心地よいスピード感や、声のバランスなどが。あ、凛と前を向いて歌うソリストの姿勢も素敵です。