英語教育修復会議

 昨日は友人の結婚式。教員同士なので、参列者も70%くらい教員。だからって席次表に学校名と肩書きを列挙しなくても(笑) とはいえ、埼玉県民の日に挙式というのは賢いですね。毎年ちゃんと記念日が休日になるという仕組み。なるほど。まさかの落球とかいろいろハプニングもあって、ドラマチックな式・披露宴でした。

 行政刷新会議事業仕分けWGにて、英語ノートの配布は廃止という評決が出た模様。

【学校ICT活用推進事業等】小中学校で配備が進む電子黒板やコンピューターなどICT(情報通信技術)機器を効果的に活用してもらうため、教員の研修などを実施する学校ICT活用推進事業(要求額7億円)は、機器そのものの必要性に疑義が示され廃止。新学習指導要領に基づく11年度からの小学校での外国語活動(英語)必修化に向けた「英語教育改革総合プラン」(モデル事業)も、教材の全児童らへの配布が無駄遣いなどと指摘され、廃止となった。(47NEWS

 今後の流れがよくわかっていないので、まだ議論や手続きがあるんでしょうけど(あるんですよね?)、ずいぶん思い切ってやるもんです。まぁ、企業の儲け話が先行してそうな電子黒板や、現時点ですでにあんまり使われていない十分に活用されているとはいえない「心のノート」みたいになってしまうなら、本当にもったいないですけど、実際に「じゃ、英語はやっぱり中学校からね」となるわけではないのでしょうから、小学校の先生方の拠り所がなくなるのは不安なところ。まぁ、全校にとはいわずとも、希望の地区・学校には配布してもよいのでは。

 指導要領の改訂もそうですが、振り子が右から左にへ極端に振れることに、抵抗があります。極端なんだよなぁ、日本って。「修理する」っていうマインドを失ってしまったのかもしれません。たぶんぼくが小中学生だった昭和と平成の分かれ目あたりから、「修理するより買った方が安い」世の中になってしまった。あのあたりから、日本って変になってしまった気がします。0か100かばかり。65だっていいじゃん。来年75になってたら素敵じゃん。たぶん、65を引き受けて75にする方が、0から何かを作るよりよっぽど苦労が多いのに、誰も評価してくれない。これが問題なんだと思います。

 もっとも、修理のためのいくつものステップは結局小さな0か100か(何かをやるか、やらないか)の積み重ねでしょうから、「国家予算」という大きな枠組みの中では、英語教育に関するこの何億円という変化も「100の中の1か2」に過ぎないのかもしれませんけど。

 ところで、このニュースって一般にはあんまり伝わってないんですかね。Twitter上でもブログ上でもあんまり話題になってないんですよね。BuzzterでもTwitter検索でも、「英語ノート」ではほとんどヒットしない。まぁ、教員のTwitter人口がまだまだ少ないのもあるけど、(1)メディアもまだ大きく扱っていない、(2)そもそもTwitter上で英語教育を語る人がいない、のが原因かな。

 ということで、Twitterで、英語教師のオープンリストを作ろうかと考えています。

 将来的には、最近個人的には幻滅しつつあるmixiに代わる「教師のナラティブ、あるいはコミュニケーションの場」として、おもしろいコミュニティが作れるのではないかと期待しているんです。とりあえず、プロフィール検索等で「英語教師」であることを名乗っている人をリストアップしてみましたが、やっぱりあんまりいない。「私もTwitterやってますよ」という英語教師の方々、よかったら@anfieldroad1までリプライを。もちろんフォローも歓迎です。少しずつ大きくしていきたいと思っています。

 あとは脈絡がないけど、備忘のためメモメモ。

 オバマ大統領の来日時のスピーチ全文はこちら。

 そして、「機内食のパンの美味しい食べ方」はこちら。(ホント脈絡ないな)

 昨日、これまたamazonでそのうち買おうと思ってた内田樹氏の新刊が店頭に並んでて、結婚式の帰り道に思わず買ってしまった。「足元のゴミを拾うところからしかカオスの補正は始まらない」という巻頭の言葉は、まさに「修復」の原理原則ですね。

日本辺境論 (新潮新書)

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