授業中に教室でオリンピック中継を堂々と観せる方法

 スキー帰還後から体調が思わしくなくて、ブログ更新が滞ってますね。ずっと胃の調子が悪くって、あんまりものが食べられないんです。ああ、イヤだなぁ。胃カメラとかバリウムとか、飲みたくないです。20代の時に胃を悪くして両方経験しましたけど、どちらも最悪の記憶しかありません。もうすぐ定期検診にて胃カメラが強制される年齢が近づいてきてるんですけど、それまでにはレントゲンのように簡単に胃の中がチェックできる医療機器が開発・普及することを信じています。

 2、3日前よりは少しだけ回復しつつあるので、少しだけ長い記事を書いてみよう。(ここんとこは、140字が限界でした)

 今日はそのTwitterでも話題にした、テレビのはなし。

 教室のテレビがこの3月に買い換えられるそうで、すべて50インチのプラズマハイビジョンになるそうです。ずいぶんうちの町も思い切ったなぁとも思いますが、地デジ特需で、どこでも買い換えのシーズンなんでしょう。そして「今回買い換えたから、しばらくはそれ使えよ」ということで、やや思い切ったスペックなんでしょう。

 でもさ、そもそも教室でテレビをテレビとして使うことってないですよね?

 教室のテレビは「ビデオ上映機」としての役割しかないんだから、地デジ対応する必要なんかないんです。(ああ、こういう無駄な買い換えも地デジ特需の目指すところなんだろうなぁ。) しかも全校一斉放送する設備もない本校では、DVDプレーヤーやビデオデッキだってそれなりの数が必要になる。うーん、なんかもったいない感じ。

 しかも、ちゃんと確認はしてないけど、SDカードが刺さったり、パソコンが直接つなげたりする機能はまったくなさそう。つまりあくまで「テレビ」として導入されるわけです。ちゃんと事業仕分けしてくれよなぁ。

 しかも、職員室にはテレビが買ってもらえないそうです。

 「教育活動に使用される施設ではないから」という理由だそうですが、職員室のテレビって緊急時大活躍ですよ。台風、大雪情報を逐一追いながら対応を協議したりしますもん。すでにアンテナ工事が完了し、職員室に置いてある小さなアナログテレビはもう映らなくなっています。なんだかなぁ。

 生徒が放課後や朝の目の行き届かない時間帯に、勝手にテレビつけちゃうことを考えると、教室はテレビ映らなくてもいいのに、と思います。一方で、まさに今始まりましたけど、オリンピックなどの時事的イベント映像って、生で見せてあげたいなぁと思うことはあります。もちろん、自分が見たい(気になる)というのもあるけど、ああいうのって「今その瞬間」というのに意味がありますよね。

 今思えば、ソウルオリンピックの時、ぼくは中学生で、歴史に残るカール・ルイスベン・ジョンソンの対決を、生放送で見せてもらった記憶があります。ちょうど体育の時間かなんかだったんだと思います。あの体験のおかげで、オリンピックが体の中にある感じがしますもん。体育の先生に感謝。

 でも今、そういうことやると、場合によってはYahoo!ニュースに載せていただけちゃったりするから、困った時代です。(WBCの時、そういうニュースがありました

 で、対応策。

 見せっぱなしだからまずいんですね。(笑) ということで、見せた後、活動を行いましょう。

 英語や国語なら、「感想を英語で書く」とか、「グループで意見を交換する」などのアウトプット活動の素材に位置づけましょう。また特活などで、構成的グループエンカウンターやソーシャルスキルのアクティビティと関連させながら、「伝わるように話す」「しっかりと聴く」練習にするという手もあります。こういった言語活動で一番困るのはみんなが話せる「話題」ですから、オリンピックは素晴らしいインプットになります。

 まぁ、他教科の場合は多少無理がありますが、導入として位置づけるのが妥当でしょう。社会ならカナダの地理や歴史に触れることもできるし、理科で雪の結晶の話や、物理っぽい加速度の話もできますかね。そこから、話を広げて少し横断的な学習ができそうです。

 美術や音楽だとさすがに苦しくなってきますが、感動や様子を作品にすることができますね。オリンピックの応援ポスターを作ろうなんて面白いかも。音楽ならやはり「虹と雪のバラード」を合唱する際の動機付けにはぴったりですね。

 道徳で、アスリートの読み物教材を用意しておいて、視聴前後に読ませて活動を膨らませるのもアリですね。アスリートものの読み物は豊富ですし、みんな困難を何度も克服してるので、いい話が多いです。関連して、こちらの本もオススメです。

アスリートの夢―26人のアスリート×きむ

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 まぁ、日頃の行いが悪くなければ、そんなことくらいでニュースにされたりはしないんでしょうけど(いや、わかんないけど)、そんな後ろめたい気持ちで見せるくらいだったら、こんなにも生徒にとって「生」で「印象深い素材」なんだから、うまく授業で扱おうと考えた方が前向きですね。刺激があれば、学びも活性化しますから。

 バンクーバーオリンピックは競技によっては時差の問題をクリアできるものもあるので、チャンスがあれば、計画的に取り組んでみたいものです。