We Are The World 25 For Haiti

 今週の授業では、先日iTunes Storeでダウンロードしたばかりの"We are the world 25 for Haiti"を見せてます。1年生はまだだけど、2年生で少しずつ。来年の教科書でスティービーやWe are the worldについて扱うので、その伏線になればいいと思い、ちょっとだけ解説。でもなにより、あの映像が持つパワーを感じてもらいたくて、さっそく映像へ。

 今回の目玉はやっぱりWyclef Jeanの叫びと、後半のラップパートでしょう。

 ハイチ出身(ハイチ系アメリカ人)ということで、その思いは人一倍強いと思われるWyclef Jeanの叫びは、もはや英語ですらなく現地語。ちょうどブルース・スプリングスティーンのパートに当たり比較されてしまいそうですが、彼は彼でやはり独特。そして圧巻。予備知識のない生徒には「奇声を上げているおじさん」にしか映らないのが残念なところ。

 というか、今日選択の3年生にも見せてみたけど、やっぱり3年生くらいにならないと響くものが少ないのかも、とは思いました。さらにオリジナルのドキュメンタリー映像とかを見せて、教科書でスティービー読んで、っていう高まりがないと、やっぱり伝わりにくいかな。せっかくなので3年生にはオリジナル版も見せてみたけど、「リッチー最高!」とか言ってる女子を見てると、そんなことをあれこれ考えてしまいました。

 25年の時が流れたのだな、と感じさせるラップパートも、そういうのを素直にかっこいいと思える(言える)自分を感じさせて不思議な感じ。ぼくも変化(成長)しているんですね。そして何よりああいうアレンジをしても、あんまり安っぽくならないところが素敵です。

 そして、こういう企画を考えて、実行してしまう(できてしまう)スピード感にびっくり。iTunes Storeで販売されたハイチ支援のライブアルバム企画もすごいと思ったけど、このWe are the worldだってとにかく速い!早い! バンクーバーオリンピックの開幕に合わせて放映時期を調整したことを考えると、もっと早く世に出すこともできたわけで、テクノロジーの進化に拍手です。

 "This is it"でも話題のOrianthiとか、まさに「今」なミュージシャンも参加してて、仕上がりの評価は様々あるでしょうけど、時代の一面をしっかりと切り取っていることは確か。画面を見ながら、「これは○○で…」と全部説明しきれないのが悔しいところ。ALTとの協力で、ある程度は紹介できましたけど、オリジナル版の方がさすがにスラスラ名前が出てきます。ま、仕方ないか。

 iTunes Storeでは楽曲だけで150円、映像が300円で配信中。某動画サイトにもアップされちゃってますが、支援と思ってこちらで購入することをお勧めします。
  iTunes Store(Japan)
 この映像を見ていたら、初任の学校で、3年生と取り組んだWe are the Worldを思い出しちゃいました。総勢100名近くが参加して、バンドも組み込んで取り組んだパフォーマンス。受験・卒業期に朝早く集まって練習した日々。地鳴りのような体育館での合唱。忘れられません。どっかに映像・音声が残ってるので、今度Macにも取り込んでおこうっと。