勝手に名文(迷文?)コンテスト

 今年度最後の授業でした。

 学期の最後は「ピクショナリー」で締めることが多いんだけど、今年は前からやってみたかった「グループ対抗キーワード英作文大会」っぽいものに挑戦してみました。こちらで示したキーワードを使って、制限時間内におもしろい!(かっこいい!)英文を作ったグループが勝ち!というシンプルなルール。

 まず、4人組をつくります。

 そしてお題を提示。例えば"coffee"とか。すると生徒たちは"coffee"を含む英文を1文(ないしは2文までOK)作って、代表者が用紙に書きます。その際、教科書や辞書を活用してもよいことにしました。制限時間は3分。というか、歌を一曲流している間がシンキングタイムになっています。

 時間が終了したら答え合わせ。

 班ごとに書いた英文を読み上げていきます。英文として(大きな文法ミスもなく)意味が通れば1点。思わずくすっと笑ってしまう(あるいは、へぇ〜となる)英文であれば、さらに1点という仕組みです。全班が答えを発表した後、ALTが一番気に入った班を発表し、その班はもう1点ゲット、という仕組みです。(面白いんだけど、文法ミスが目立つ場合は程度によって1点だけあげてます)

 最初に例題として扱った"coffee"でも、さっそく笑える英文が続出。

 コーヒー嫌いで有名なぼくの名前を使って、"Mr.anfieldroad loves coffee."なんて書いてるのが多かったけど、少しひねってみた班からは、"Mr.anfieldroad lives in coffee."とか"Coffee loves Mr. anfieldroad."なんて洒落た文も。なんでもありなので、文字や英文から映像を思い浮かべる楽しさがあります。そういう意味ではちょっとしたリスニングのアクティビティでもあります。生徒のクリエイテビティも十分に刺激されたようです。

 次のキーワード"Aki"と"Shun"では、2人の関係を勝手に妄想して、ストーリーっぽい作品が連発。"Aki loves Shun. But Shun loves Jim."みたいなネタが多かったかな。教科書を扱ってた時点から、登場人物たちの心理描写を勝手に考えてた生徒(と教師)たちなので、このお題はいろいろ盛り上がりました。"

 そして次は"receive"というお題。

 "Aki received Shun's letter. But she throw away his lettter."なんて書いた班も。"throw away"は直前に読んだ「ウミガメ」から拝借してきた模様。(threwという不規則変化は未習なのでご容赦を) そういえば、"Every year, hundreds of Shun die from Aki."なんて教科書パロディもありました。怖いって。(笑)

 生徒からすると「人名」は比較的とっかかり易いキーワードのようです。2人の関係性をどう考えるかがポイント。片方を目的語として扱えると発想が広がります。"homework"と"my sister"という2つを出題してみたクラスもあったんだけど、こちらは今ひとついい英文が引き出せませんでした。「人」と「もの」まで特定されていると、動詞が限られちゃいますからね。自由な発想を引き出すキーワード選びが重要ですね。

 時間があれば"can"とか"so"あたりをキーワードにしてやらせてみたかったです。ちなみに"but"は生徒が勝手に使い出して、結構人気でした。簡単にストーリー性を生み出せるからですかね。

 それにしても、ある程度枠を決めて追い込んだ方が、自由な発想を引き出せるのってのがおもしろいですね。完全フリーだと、かえって難しいですから。そして、生徒の頭の柔らかさに感動です。(英語・日本語限らず)ことばのやりとりを通して、多くを学び、たくさん楽しめた一年間でした。お疲れ様でした。

 明日は球技大会。雨、大丈夫かなぁ。