関東甲信越英語教育学会2010@茨城(1)

 「あとで」というと絶対億劫になるので、簡単になるとしても、今日のうちに書いておこう。あとで書き足してもいいし。

 ということで、昨日・今日と2日間、関東甲信越英語教育学会(KATE2010)に行ってきました。初めて行った筑波大学は、予想よりさらに広かった。ありゃ、町だね。町の中に大学がある。

 1日目の自由研究発表はライティング関係の部屋に入り浸り。4つお話を聞きましたが、面白かったのはDr.コーパス投野先生とベネッセのGTECの英作文コーパスのお話。というか、コーパスって「ライティング」と「コンピュータ」がクロスするので、(今さらだけど)結構自分にとって面白い分野かも。ただ闇雲にデータベース化するだけじゃなくて、考え方や仕掛け方によっていろんな可能性があることを垣間見ました。あと、千葉大の大井先生のお話も初めて聞けた。でもやっぱりライティングの研究って「フィードバック」ばっかり。あえて「人為的な指導」ではない部分で、研究できると面白いかな、と思い始めました。

 広いお部屋に移動してジョイント講演。

 登壇者は中嶋洋一先生と直山木綿子さんです。会場についてすぐに中嶋先生にご挨拶。2週間前に、中嶋先生のもとで勉強していたグループでの「求道塾」もあったんだけど、今年はJASELE大阪に行ってて欠席してたので、本当にお久しぶりにお会いできました。

 直山先生はというと、実は少し前に某所でお話を聞かせてもらう機会があったので、基本はそのときと同じ流れ。でもその時の方が(立場的にも)生き生きと話してたかな。今回の方がアウェイ感が漂ってましたからね。先日伺った時には見えなかった「悩める部分」なんかも、ちらりと(というより堂々と?)見せていました。しかし、あのしゃべり方は好き嫌いあると思うけど、今の立場でお仕事するならあえてあのスタンスでやっていった方が、キャラが生きるかも。そういう意味では、文科省もいい人選をしたかも。少なくとも省にとっては。

 中嶋先生のお話を伺うのも久しぶり。声、間、ことば、スライド。いつものように引き込まれます。学会の淡々としたプレゼンに慣れ始めてたところだったので、新鮮でした。他の参加者の人たちもそうだったみたい。事実を歪めずに伝えることを重視するアカデミックな世界では、あまり奇抜な仕掛けはできないのはわかるけど、声の調子とか、言葉の選び方とか、学者のみなさんが「現場の教師」から学べることもあると感じました。

 場所を移して懇親会。

 S大の仲間が帰ってしまい孤独だったので、ずっとO先生にくっついていましたが、いろいろな方とお話させていただくことができました。本やTVでしか見たことない(あるいは名前だけはよく知っている)高名な先生方に紹介していただいたのもうれしかったのですが、個人的にはライティング関係で研究をされている先生方とお話させていただけたことの方が、すごくわくわくしました。自分の研究の話とかをする余裕はなかったのですが、(勝手に)お近づきになれた感を満喫。

 今日の金言:「懇親会の食べ物が早くなくなる学会は、いい学会だ」