関東甲信越英語教育学会2010@茨城(2)

 はいはい、続けていきますよ、2日目の今日の様子。

 午前中の自由発表は、学芸大のM2、Sさんの発表。「切れ者」とは聞いてたけど、なかなかどうして。プレゼンもうまいし(正直、この2日間でぼくが見た中で一番うまかった)、質疑応答にもしっかりと答えてた。うーん、負けてられないなぁ。

 そのあと、企業展示ブースをふらふらしてたら、某音声読み上げソフトのブースで足を止め話し込む。聞くと発音チェックソフトも開発中とか。ぐるぐるチェックをするときに、そういうのがあれば、チェックを待ちながら練習する生徒の助けになるのでは、と勝手に期待。

 お昼は学生フォーラムに参加。

 午前中のSさんをはじめ、3人の院生から卒論、修論、博論に立ち向かうプロセスや心構えなどを聞く。その後、いろんな大学の学生さんたちと交流タイム。昨年から始まった企画みたいだけど、特に院生にとっては、ネットワークを広げる貴重な機会になりそう。運営してた学生さん、お疲れさまです。

 午後はなんといっても靜先生の発表を聴きに行きましたよ。S大生が集まってて、この2日間ではじめてホームな感じ。(いつも学芸部屋、外大部屋でぽつんとしてた気分だったので…)

 先生の発表はディクテーション時にわからない箇所を聞こえた通りにカタカナで書かせることで、あとで正解と照らし合わせることで、発音のポイントが見えてくる、というお話でした。もちろん、英語での発表でした。先ほどいただいたメールでも「自分以外に英語で発表する人がほとんどいないのが気になりました」と現状を嘆いておられましたが、確かに全然いませんね。JASELEでさえ、現役中学教師のtakaさんが英語でやってたのが目立ってしまうくらい。師曰く、

我々、non-native English teachers は、日本語より、格段に、英語で話すのがおっくうで、労力がかかって、リラックスできないからこそ、あらゆる機会をとらえて、英語で話すことによって、自分をimprove する職業的義務があるのです。英語のほうが苦手だから、その英語を教えてカネをもらうプロとしては、最低限の運用力をつけようするために英語で話す義務があるのです。

 先生のプレゼンはまるでいつも授業を受けているような感じでした。授業のようなプレゼンだったのか、プレゼンのような授業を普段からされているのか。たぶん「どちらも」だと思います。パワポを効果的に使って、英語で進める普段の授業は、まさにプレゼン。難しいことをわかりやすく語ります。(もちろん、授業では「我々生徒の活動」が圧倒的なウエイトを占めますが…)

 英語であっても、仮に内容が難しくても、先生の話はわかりやすい、というのがいつも不思議です。もちろん「先生の英語がクリアで聞き取りやすい」というのもあります。でもそれ以上に「話している文章の構成が(文単位での構成も、全体の論理展開も)すごくわかりやすいんだ」と今日気がつきました。だから、すーっと話が入ってくるんでしょうね。うーん、真似できるようになりたい。

 その後は、ワークショップや体験型プレゼンに参加しましたが、どちらも正直「体験的」でも「ワーク」でもなかったのが残念でした。内容はどちらも魅力的なだけに惜しい感じ。部屋の形なども含めて、来た人たちをどう動かすかがイメージできてなかった感じがします。

 体験型プレゼンで扱った「インタラクティブ・フォーラム」も(いろんな意味で)興味深いものだったけど、残ってた人がほとんど関係者+地元茨城の(すでに知っている)人たちだったからなぁ。あれこそ、ワークショップでやれば面白かったかも。つっこみどころも多かったので、もう少し小さい部屋でやってくれたら、勇気を出して質問とかしたかも。

 といった感じで、2日間満喫しました。2日間を通して、いろんな方々に会えたのが楽しかったです。そして、自分の研究もがんばらなくちゃ!と火が点いてきました。でも、何からやろう…(笑)←文献読め

bot今日の金言:自分がつかわねえものを、生徒がつかうわけねえだろうが。