引き続きゆるいお話で。
少し前から気になっていたバンド「世界の終わり」を聴いてみた。デビューシングル「幻の命」のPVを見て、結構久しぶりにノックアウト。
ボーカルの歌ってる時の顔が印象的でしょ(笑) そしてボーカル+ギター+キーボード+DJという変則なバンド編成もまた気になる。そもそもキーボードがいるバンド好きなんだよね。ということでさっそくiTunes Storeでアルバム「EARTH」を購入。
アルバム曲なんかは(あちこちで言われてはいるけど)RADWIMPSなんかにも近い雰囲気はある。でも、なぜか(RADとかより)心にひっかかるんだよなぁ。不思議。RADは多作すぎかな。寡作な人、好きなんで(←わがまま)
バンド名からしてそうだけど、歌詞世界は「中二病」的と言えなくもない。アルバムジャケットに記されたバンド名に浮かび上がるメッセージなんか、まさにそんな感じでしょ。でもいいじゃん。結構好きなんです、そういうの。
「戦争」「平和」「終わり」「始まり」とわかりやすい対義語をちりばめながら歌うのは、一般的な意味での「世界」というより、個人の中の小さくて無限な「世界」だったり、宇宙の中のひとつの生命の「世界」だったり様々。
もともと歌詞世界を考えるのが好きだったけど、最近はそのミュージシャンの周辺情報やその歌の背景知識を聴かずにそういうことを考えるのが好きかも。音楽雑誌を読みあさっていろんな情報を求めてた10代の頃の聴き方とは対照的。インターネットのせいで、ノイズが多くなりすぎたからかな。もしくは、単にぼくが歳を取ったからか。うっかり「幻の命」の歌詞解釈っぽいものをネットで目にしてしまったら、それ以外の世界が思い浮かばなくなっちゃって、それはそれで残念な気もするので。
「赤裸々に歌う」と評される歌詞は、事実なのか。でも「これは本当にあった話で」なんて言葉は聞きたくない。本当に素敵なものって、フィクションとノンフィクションの間にあるというか、本人でさえどこまでが現実かわからなくあった世界にあると思うのです。だからあまりミュージシャンや楽曲の売り方として「事実しか歌いません」とか「実話です」っていうのはやめて欲しいと思う。もったいない。(中川あゆみなんかもそう。まぁ仕方がないけど)
10歳も下のミュージシャンに心動かされるって、なんか素敵。自分より年下のバンドを認められなかった(それこそ中二病的な)屈折した時期を知らないうちに乗り越えて、音楽を楽しむ幅が広がった気もします。
まだまだデビュー盤。「世界の終わり」の始まり、を見守りたいと思います。
- アーティスト: 世界の終わり
- 出版社/メーカー: ラストラム・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
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