2011年4月のご報告

 2月、3月とお休みしてしまいましたが、新年度を迎えSETC&ASTEK再始動です。少人数でも、地道に続けていこうと思います。

 始まる前の雑談では、

  • 少人数授業の苦労
  • プレ◯デントファミリーの特集
  • 東京都で始まった土曜日の授業
  • 日本人教師とのTTの在り方
  • 中英研の小学校部会設置の流れ

など、様々な話題が出てきました。この「豊かな雑談」も、サークルの面白いところです。どんな話だったかは、サークルに来た人たちだけの秘密ですが(笑)、意外と本編の内容と繋がってたりするから面白いものです。

 そんな今月のメインテーマはALTの活用アイディア。

 発表者のS先生は、「ALTは本当に必要なのか?」というところからもう一度考え直し、その中で、市内のALT全員を1校に集め、授業に6人全員を投入するというアイディアに取り組むことにしました。

 私も昨年、研究発表会のために同様の取り組みをしていた学校の授業を参観しましたが、そちらはいわば見世物としての打ち上げ花火。一方でS先生は、学期に1回ずつその企画を設定することで、「そこで通じる会話をするために普段の授業で練習する」というサイクルを作り出そうとしています。予算の削減などで、毎日ALTが常駐するわけではない学校も増えています。どうせ「たまにくる」存在なのであれば、その新鮮さを逆に利用してしまうという面白い発想です

 プロジェクトは「書く活動」と「話す活動」の2方向で準備中です。今回のサークルではその中でおこなえそうな活動案をみんなで考えてみました。そして、みんなで話しているといろんなアイディアが浮かぶ浮かぶ。1年生の2学期におこなう話す活動として出てきたアイディアはなかなか傑作です。ぼくはその授業を観に行こうと思っています。その授業の様子は、またサークルで公開してもらおうとも思っていますので、お楽しみに。

 市教委がそういった弾力的なALTの配置・運用に理解を示してくれているのがすごいのですが、そのために管理職を動かしてしまう手筈と熱意がすごい。見習いたいものです。

 ALTにもいろんな人がいますから、なかなか苦労している人もいるかもしれません。でも、ALTに限らず日本人教師とのTTがうまくいかないとしたら、それは授業スタイルにも原因があるかもしれません。誰だって、となり(や後ろ)で聞いてるだけじゃつまらないですもんね。教師の人数が増えた分、目が行き届きやすくなるわけですから、小グループや個別に指導する場面をつくっていかないと、もったいないですね。そんなTTの在り方(というか授業の在り方)を考え直すきっかけにもなりました。