『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画 第2回のご案内

 さて、ちょうど半年前になりますが、「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!」という企画を呼びかけましたところ、50人を超えるブロガーの方々に参加していただき、みんなで同じテーマで同じ時期にブログを更新する、という試みを実現することができました。

>>参照:第1回「私の英語学習歴」まとめ

 3月1日を更新基準日とした第1回は「私の英語学習歴」という取り組みやすいテーマだったためか、みなさんそれぞれに長く熱い文章を綴ってくださって、読むほうが大変なくらいの分量のテクストが集まりました。「10人くらい参加してくれたらうれしいな」と思っていたこちらの期待を大きく超える反響がありました。企画・立案から告知・広報まで、多くの方に御協力いただいたおかげです。「書き手を増やす」「フィールドを超えていろいろな意見に触れる」という目標に向かって、第1歩が踏み出せたと思っています。

 さて、このたび10月1日を更新基準日として、第2回を実施しようと思います。

 テーマは「英文法指導」です。

 9月10日に、慶応大学で開催された大津先生主催の学習英文法シンポジウムの影響で、英語教育に関係するTwitterやブログなどではここ1ヶ月ほど熱い話題になってたテーマです。すでにいくつかの関連記事がブログにもポストされていますが、まだまだ発信している人は限られています。大津先生も期待しているように、あのシンポジウムでの議論がひとつのきっかけとなって、より大きな「うねり」が作り出せたら、と考えています。

 もちろん、シンポジウムに参加されていない方もたくさんいらっしゃいますので、今回の企画はそこでの議論の流れに沿う記事である必要はありません。シンポジウムは登壇者も参加者も、言語学者や学校教育に関わる人が多かったですから、もっと幅広いフィールドや考え方の人たちの意見も聴いてみたいと思っています。塾や予備校などで指導に関わる人、ビジネス英語を教える人・学ぶ人、ひとりの英語学習者として学校での英文法指導に思うところがある人、フォーカス・オン・フォームなどの新しい指導観を持って実践にあたっている人など、誰でも参加が可能です。別にアカデミックな知識がなくても結構です。研究論文ではなく、ブログですから、それぞれのスタンスで自由に語ってください。

 主な論点としては、

・英文法指導の際にこだわっていること
・日本の英文法指導の課題
・「なにを」「どこまで」教えるべきか
・文法は「どう」教えるべきか
・「なぜ」英文法指導が大切なのか
・「なぜ」英文法指導は不必要なのか
・英文法を学んでおいてよかったこと
・コミュニケーション活動と英文法

など、いろいろあると思います。あくまで「英文法指導」というざっくりとしたくくりでのみテーマを設定しますので、それぞれの指導/学習環境や校種、それぞれの指導観に立って、自由に語ってもらって結構です。その際、

大津研blog「学習英文法シンポジウム」関連記事

などもご参考にしてくださってもいいと思います。

 今回は、どれくらいの方に参加していただけるかはわかりません。そもそも「このテーマだったら参加してみるか」という感じで人集めをする「この指とまれ」方式の企画です。テーマや時期によって参加ブログ数も変動すると思いますが、そのへんはゆるい企画ですので気にしていません。

 2011年10月1日(土)を更新基準日とします。多少前後しても構いません。

 詳細は追ってご説明しますが、「みんなに読んでもらいたい」という方のために、トラックバックを使って記事の一覧を作りたいと思っています。(前回の反省を生かして、今回は「手動トラックバック」を利用する予定です) とりあえず、約2週間後に備えて、今のうちに記事を書き始めておいていただけるとうれしいです。トラックバックのやり方などについては、当ブログで来週中に再度告知をしますので、ブログをアップする前に、当ブログを再度チェックしてみてください。

 前回の反省より、あんまり分量が長すぎると読んでもらえない可能性もあります。論点を1つにしぼっていただいて、適度な分量で書いていただくのをオススメします。(長くなりそうな場合は、いくつかの記事に分割して「連載」するのをオススメします)

 年度後半に差し掛かり、お忙しい時期かとは思いますが、多くの方に気軽に参加して頂ければと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。