過去進行形でアリバイを語る

 2年生は過去進行形。

 導入や説明を終えて、習熟を目指す段階で、懐かしいインタビューゲーム風の活動をやってみました。アリバイをお互いに聞き合って、あとで犯人と照合するタイプの活動です。今、ブログを検索してみたら6年前の記事として紹介しています。

 もともとは名前の出ないお仕事で某所に書き下ろした活動ですが、生徒の反応もいいので、いわゆる「(擬似)コミュニケーション活動」にはあまり取り組まなくなった今でも、これはよく使っています。

 詳しい流れは昔の記事をご覧ください。
「犯人はきみだ!」

 昔と違う点はというと、「こういう活動の際もちゃんとした発音でやりとりするんだよ」と事前に注意したり、活動中に「I wasは弱めに言おう」とか言語形式(特に音)に対するフィードバックをするようになったことでしょうか。モデル文の音読練習など、一斉に「言う」ときはそれなりにいい発音で言ってると思うんだけど、個人で内容を考えながら「話す」段階になると、なかなか個別の音や文全体の抑揚に注意が向かなくなりますね。

 陸上部の練習を見ていても思いますが、腿上げが綺麗にできている生徒でも、実際に走らせてみると、そうやって効果的に腿(というか膝)を動かす走り方になっていないものです。単純なドリルと実践の中でその動きを身につけたり、意識して自分の体を動かせるようになるには、ここをひたすら行ったり来たりする必要があるんでしょうね。まだ2年生ですから、焦らず継続的に、かな。

 もうひとつ今回追加したのは、これはまぁ昔からやってはいましたが、聞いた内容を書く活動にもつなげてみたことです。手元のメモをもとに、

Mr. A was talking with Mr. Tanaka at 4pm.

のようなレポート文を書かせ、発表したりしました。会話活動だとどうしても一人称と二人称ばかりになってしまいがちですが、三人称でまとめる活動も計画的に(継続的に)設定したいですね。

 2年生は久しぶりに「2S3Q」なんかにも取り組み始めました。これなんかも、ドリルで徹底した形式を、自由度の高い場面で再現できるか、という「行ったり来たり」の活動ですね。そのへんはまた次回の記事で。