教科書をフル活用する授業に

 さて、新年度の授業がスタートしています。

 今年は2年生と1年生を担当しています。教科書も改訂されたので今年はハンドアウトなんかも作り直さなくちゃならないかなと思ってましたが、今年はできるだけハンドアウトを作らずに、教科書と購入した教材とノートで授業ができるように頑張っています。

 教科書は、これまでと同じTOTALですが、今回から左ページが本文で右ページがListeningとSpeaking、Writingという編成になっています。

 (学校図書TOTAL紹介ページより)
 前回の改訂でサンシャインが左右ページで本文と活動を分けてましたが、それを追いかける形ですね。こういうのに載ってるのって、正直あまりおもしろい活動ではないので、扱いにくいかなぁと思っていたのですが、前述のとおり教科書を使い倒す方針の今年は、なんとか工夫しながら使ってみることにしています。

 もっとも、あそこにある活動は、初期段階で取り組む新出文型への「慣れ」としてのリスニングだったりパタプラだったりするので、活動としての面白みをそれほど求めなくていいかな、と思いました。そして口慣らしとしては量が少ないくらいですから、こちらで関連する語彙を与えたり、自分で言葉を入れ替えさせたり、工夫が必要だと思います。

 最近は、教科書のリスニングで意味と形式の確認、スピーキングでパタプラ口慣らし、そのあとにエイゴラボで文字による形式の確認、という流れができています。エイゴラボの文法解説ページにいろいろ書き込んだり、線を引いたりさせているので、基本的に文法のまとめ的な板書は一切していません。むしろ、戻ってくる場所としてのエイゴラボ文法解説を、上手に使わせる手立てを今後積極的に講じていきたいです。(このへんが個人的には今年の課題その1です)

 教科書本文の扱いも、できるだけ教科書をフル活用ということで、各セクションの右下にあるListen & Repeatにピックップされている4つくらいの英文を使ってグルグルをしています。ストレスの位置も載っているので、個人的にはこのコーナーは重宝しています。2〜3年生になると、全部の文を同じように音読指導するのも大変になってくるので、ここに載っている文を中心に扱うといいですね。ただ、教科書で示しているストレス位置表示が、付属CDの音声にあまり反映されていない、という前回の版からの問題は今回の改訂でも改善されていないように思います。これは残念というかひどいです。CD使わずに、教師の声でやっています。

 というわけで、これまでにないくらい教科書とエイゴラボだけで授業が成立しています。生徒も何を勉強すればいいのか明確になってやりやすいのではないかと思いますが、より意味にフォーカスしたタスク的な活動は、こちらで計画的に設定していってあげないといけないかなと思うので、これからの私の課題その2になります。

 ああ、そんなタスクベースドな教科書、いつか出てこないかなぁという淡い期待。