家庭訪問で活躍するiPad

 家庭訪問が続いています。

 暑い中あちこち巡るのも大変ですが、たった20分のためにお仕事をお休みして時間を割いてくださったり、前々から出迎える準備をしてくださったりするおうちの方々も大変です。もう家庭訪問を実施していない地域も多いかと思いますけど、せっかく残っているからには少しでも意義のあるものにしたいです。

 さて、私の場合は本人立ち会いが原則なので、言ってみれば三者面談。最初に本人からの最終弁論振り返りスピーチで幕を開けます。その後私から学校での様子をお伝えして、その後に保護者からコメントをいただきます。

 それで十分話題が広がるものですが、たまには結構早めに収束してしまうことも。そんな時にはカバンから颯爽とiPadを取り出します。1学期中に撮った教室での様子や掲示物用に班ごとに撮った写真なんかをお見せしています。

 中には学校の様子を家ではほとんど話さない子もいますんで、保護者の方々には結構喜んでいただけていると思います。また昔から知っている近所の子たちも写ってたりするんで、「あら〜大きくなったのねぇ」なんて話題にも。どんな友だちに囲まれて教室で生活しているかを知るだけででも、あとで親子の会話も増えるかなと期待しています。

 写真を印刷して配るほどでもないし、ちょっと見てもらうには、タブレットは最適だと思います。撮るのもこれ1台でOKですから、デジカメから取り込んだりしてたことを考えると、ホントに楽ですね。別にこのために撮っておいたわけではないものが、こんな風に役立つんだからラッキーです。ふだんからいろいろ撮っておいてよかった。

 そういえば、初任者時代にも家庭訪問で「写真」を活用していたことを思い出しました。

 あの時は家庭訪問の最後に、親子で写真を撮らせてもらいました。中学生くらいになると、親子でツーショットとか撮る機会もなかなかないですから、半ば強制的に撮らせてもらった写真をあとでプリントして差し上げると、とても喜んでいただけました。

 こちらとしても、「そろそろ切り上げて退出したい」という時のいいきっかけづくりになので、なかなかよかったです。懐かしいなぁ。

 家庭訪問も残すはあと1日。おうちの方々の期待の大きさを(生徒だけでなく)私の両肩にも感じつつ、こちらも楽しみを持ってお伺いしたいです。