教室という「街」をナビゲートしよう!

 2年生は助動詞に続いて「道案内」のセクション。

 ここは単純に「どこに辿り着いたでしょうか」クイズだけでも、リスニングの練習として十分に盛り上がりますが、もうひと工夫して実際に生徒に「街」を歩かせてみるのはどうでしょうか。

 ひと通り道案内の表現を口頭練習して、ペアで教科書に載っているマップ上でナビする練習をしたら、新しい「街」の地図を配布します。こちらがその地図です。

 そうです。今いる教室を「街」に見立てて、その「街」の中を歩き回させるわけです。これは、(遥か昔の)臨任時代に先輩の先生から教わったアイディアで、今でもそのままパクらせてもらっています。

 この活動はペアでおこないます。代表生徒のABを選出して、実際にやってみます。

 まず生徒Aだけを教室の外に出し、生徒Bを含むその他の全員に「行き先」を伝えます。私の場合は「行き先」になる生徒の机の中にぬいぐるみなどを隠しておきます。(生徒Aはそのぬいぐるみに会いに行くのに家の場所がわからないから、友だち(生徒B)に電話で道順を尋ねる、という設定です。)

 生徒Aは駅前(教卓前)に立ちます。生徒Bが黒板の方を向いて(つまり生徒Aの動きを見ずに)音声だけで、生徒Aをナビゲートするのがポイントです。生徒Bの指示で、狭い机の間を生徒Aが"Excuse me."とかいいながら歩いていきます。あ、ちなみに3列目のグレーのエリアは川です。これを配ると「わー、俺川ん中だ〜」とか哀しそうな声も聞こえます(笑)

 地図上の●印は玄関を意味していますので、その場所までちゃんとナビできればゴールです。たどり着いたら、ピンポーンと(口で)呼び鈴を鳴らして、無事にその机からぬいぐるみが出てきたら成功です。電話でのやりとりをイメージして携帯電話(のモック)などを持たせてみると、さらに雰囲気も出ると思います。

 生徒はとても喜んでおこなう活動ですが、代表生徒以外は「聞く」だけに限定されてしまうのは惜しいところ。導入段階や、活動のまとめとしてやらせてみるのがよいでしょうか。同時に複数ペアをナビさせてもいいのですが、やや混乱します。あえて、別室で「ペアによるパフォーマンステスト」としてやらせる方が面白いかもしれませんね。

 Excelシートも置いておきますので、それぞれの教室の机の数に応じて調節してお使いください。ちなみに上の画像の橋のところの短い線はExcelでは表現できなかったので、ペンで書き足してます。あしからず。
英語_道案内教室座席.xlsx 直