23秒で活動スペースをつくる

 授業が始まって一週間。まだまだ感覚が戻りません。

 一番苦しんでいるのは時間の感覚。説明にかかる時間を読み違えて肝心な活動時間が足りなくなっちゃうなど、実習生みたいなミスをしてます。うーむ。まだ生徒を思い通りに動かせていないというのもあります。まぁ、新しい生徒たちに授業内ので約束事や規律の程度などを定着させていく時期なので「待つ」ことも多いし、しょうがないですかね。焦らず、じっくりと、向きあうしかないかも知れません。

 ちなみに「グルグル」では基本的には教室全体で1つの輪を作っているので、両サイドの机を教室の中心に少し動かさせて、ぼくが輪の内側を歩くスペースをつくってやってたんだけど、動かす度合いもバラバラで歩きづらいので、思い切って机を全部後ろに下げさせちゃうことにしました。その方がALTがいるときには輪を2つにしたりできて汎用性が高いし、必然的に輪が小さくなるので教師が歩く距離が短くて済みます。しかも巡回頻度が上がるので生徒に緊張感が生まれます。うん、一石三鳥。

 でもそれこそ時間がかかっちゃうんじゃないかとも思ったけど、実際に机を全部後ろに動かさせてみたら、なんと23秒でできました。中途半端に机を配置するよりやることが明確だからパッとできますね。コツはiPadのタイマーで移動時間を計って大画面に提示しておくこと。さらに「何秒でグルグル体制つくれるかな?」とか「2組は27秒だったなぁ」とか「今日は20秒に挑戦だ!」など、ひとこと添えるだけで、無意味にスピードアップできます(笑)

 現状復帰も含めて1分でスタンバイできるなら、授業で気軽にグルグルが実施できますね。眠くなりがちな午後の授業でも、体を動かすことでリフレッシュできるから、授業の中盤に計画的に設定するのも効果的かも。

 なんか最近すっかり「グルグルメソッド」伝導ブログになってますけど、実際現場に戻り改めて取り組んでみて、こんなに生徒が夢中になって音読してくれるんだったら使わないのはもったいない、と率直に感じています。正しい発音を身につけさせるのが「目的」ではあるのですが、合格を目指して英文を何度も真剣に練習させて、口に覚えさせて、頭に残すための有効な「手段」にもなります。もっと広がっていくといいのになぁ。

 公開授業などでお見せして布教普及活動に励みたいところですが、たくさんの参観者が教室の後ろに立っているところで突然生徒が机を後ろに動かし始めたら居場所がなくなって面白いことになりそうですね(笑) 一度やってみたい←