冬休みに読み終えた3冊

 実を言うと、冬休みに入ってから体調があまり良くなくて、寝込むほどでもないんだけど、ずーっと家の中でじっとしてました。まだ完調にならないので明日から部活大丈夫かなぁと思うのだけど、そういえば小中学生の頃から、皆勤賞だったりするくせに夏休みとかGWになると熱出したりしてたなぁなんてことを思い出すと、学期が始まると元気になるのかもしれません。

 さて、そんなわけでお布団の中で、久しぶりに少し本を読みました。

 こちらは日本初のクリエイティブエージェンシー「タグボート」の岡康道さんのエッセイ。広告業界に憧れてた学生時代の、ぼくのスターです。箱根駅伝で流れてた「大人エレベーター」とか、作ってる方です。

 広告の話を読むと、すごく刺激を受けます。同時に、自分の選ばなかった(選べなかった)道に進んでいた場合の自分を考えて、複雑な気分にもなります。この本は、そんなコンプレックスを十分に刺激する一冊で、途中から読むのが辛くなっちゃいましたw

 岡さんの生き方も、キザでかっこいい。自分はそっちの道を選んでも、何かしらコンプレックスを抱きながら仕事をしていたのではないか、なんて思うと、今の道で良かったのかもなぁと考えさせられる本でした。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: ハードカバー
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 随分前にKindleで買った一冊。こちらも刺激的でした。

 この手の本で紹介される成功者のエピソードって、「ちょっとしたチャンスを活かした普通の人」っぽく描かれるんだけど、前述の岡さんと一緒で、ぼくからすれば全然「普通の人」じゃない。そのチャンスに出会うまでに十分努力してるし、ある程度の才能にも恵まれている。誰でもこういう本を読んで変われるのだろうか、とは思います。

 発想の豊かさとか面白さみたいなものについて、教えられるものなのでしょうか。本も含めて、誰かに刺激を受けながら、自分のチャンネルを増やしていくことしかできないような気もします。そういう意味では、これはスタンフォードの「授業」で扱っている内容だけど、もっと早い段階、つまり小中学校くらいのうちに、授業でなくてもいいので、そういう刺激や体験に生徒が触れる機会があるといいなぁと感じました。

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

 ご存知『半沢直樹』の原作者、池井戸潤さんの芥川賞受賞作。

 面白かったです。ほぼ1日で読んじゃいました。テレビドラマと同じように、ドラマチックな展開で、いくつかの役柄は『半沢直樹』に出たた俳優がそのまま演れそうなイメージです。町工場が大企業の査察を受けるシーンなんかは、まさに国税庁の黒崎さん登場!という感じ。

 とはいえ『半沢直樹』ほど、善悪キャラがわかりやすく分かれている感じでもなく、ストーリーの中で人が変わっていきます。個人的には、そんな「変化」をもう少し丁寧に描いてもらえたら、さらにおもしろいかなぁと感じます。きっと変わるには、その人の中に何かがあるからだと思うので。

 さーて、次は何を読もうかな。ちょっと本屋さんにでも行ってみますかね。