文房具屋さんで考える英語授業のノート活用術

 文房具屋さんでいろいろ眺めているのが好きなんですが、ふと思いついたことがあったので、忘れないうちにメモメモ。

 ひとつは、ロジカルノートの使い方。

 前にもご紹介したナカバヤシのLogicalノートですけど、これって1行に3分割の点線が入ってますから、ふつうのラインを基準線とすれば、英語の4線ノートのように使えます。(ナカバヤシもそういう使い方を推奨しています)

 3年生くらいになって4線ノートを使わせるのもなんだかなぁと思ってたけど、これならいいかも。まとめなんかを書く際には日本語も書き込むけど、4線ノートと違って自由度が高いので、スペースを有効に使えます。

 そしてちょっとした工夫で、この「ロジカルノート」を「意味順ノート」のように使えるのではないか、と気がつきました。
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 実はこのロジカルノートには、縦にも点線が入っています。これを生かして、1番上のスペースに、何マスかごとに「だれ」「する/です」みたいに書き込んでおけば、すっかり「意味順ノート」そっくりに。面倒でも毎回「だれ」「する/です」を書き込むことで、意味順そのものを覚えるトレーニングにもなります。(「意味順ノート」はその意味で、親切設計過ぎるかも知れません)

 ノートの使い方でもうひとつ思いついたのが、レファレンスブックとしての使い方です。

 先日全英連で出版社ブースを眺めてて、田尻先生の「自己表現お助けブック」を久しぶりに手に取りました。

自己表現お助けブック―英語がわかる!

自己表現お助けブック―英語がわかる!

 これは、生徒が英文を書いたり言ったりした際に教師が間違いを記号でフィードバックして、生徒が自分で「あの文法はどうやって使うんだっけ?」とか「こういうことを言うときには、何を使うんだっけ?」と振り返る際に活用するレファレンスブックです。

 でも、これって、本来は教科書やノートが果たすべき役割ですよね。

 ノートをレファレンスブックにする実践をされている方が確かいらっしゃったと思います。で、各ページにインデックスをつけて、あとで生徒が振り返るときに、検索しやすくするような実践だったと思います。あれいいよなぁ、とふと思い出したんです。

 この実践をするとなると、ポイントは2つ。

 1つは、インデックスに何を書き込むか、ということ。今ふと思ったのは、表面には「今していることを言う」「人を詳しく説明する」など、そのページで習う言語材料がどんな場面で使われるのかを書き込み、インデックスの裏面には「現在進行形」「関係代名詞who」など、文法用語を書き込むのが便利かな、と。ノートを表から見れば、「書きたいこと」「言いたいこと」を中心にした「自己表現お助けブック」風になり、裏から見れば文法シラバスに従って検索できる「文法参考書」のように使えるわけです。

 2つめは、ノートに何を書き込むか、ということ。レファレンスとして使うのであれば、何が書いてあればあとで役に立つのか、を整理する必要があります。練習用のノートとの棲み分けも大切ですし、プリントを貼らせるとしたらその内容なども含めて、ノートの役割をもう一度考えてみたいと思いました。

 ああ、文房具屋さんは、いつもぼくの脳を刺激します。そしていつも購買意欲も刺激するので、ついいろいろ買っちゃうんだよなぁ。