ノート指導に、今だに迷いがあります。
そもそも、どんなノートを、何のために作らせるのか、というところから議論すべきではあるのですが、それはさすがに長くなりそうなので、またの機会にします。
勤務校では、教科書準拠のノートを使用しています。とはいえ、左側にそのレッスン(セクション)の新出単語が書ける欄と簡単な文法のまとめが載っているタイプにしました。それ以外は普通の罫線です。でも、よくあるように、左側に教科書の英文書き写して、右側に日本語訳文を書く、という風にはやりたくない。これまでは、シンプルに授業で内容理解&音読まで終えたあと、家庭で本文を2回書き写してくることを課していました。それだけ。
文法のまとめを追加で書かせることもありますが、それを再度参照するような仕掛けを作ってあげられてもいないので、あまりレファレンス性を求めてきませんでした。でもなぁ、せっかく準拠ノート使ってるなら、もう少し効果的に活用したいとも思っていました。
で、このレッスンから試しにやっているのは、以下の2つ。
まず、ノートの左側(単語スペースの下)では、新出文法の「まとめ」や関連する基本事項を、小さな用紙にある程度印刷して配布。ポイントを記入後に、ノートに貼らせるようにしています。
「ノート指導」というのであれば、本当はそれを綺麗に書かせることこそ、王道でしょうけど、やっぱり綺麗に書かせるために貴重な時間を使うのはもったいない。でも、レファレンス性を保つなら、ある程度見やすいまとめじゃないと意味が無い。で、間を取って、紙を貼らせるスタイルに。
今回はこのスペースだけじゃ足りなかったので、広げると「追加情報」が閲覧できる仕組みに。
全セクションでやるわけでもないけど、今回のように情報がある程度集まっていた方がよさそうなセクションでは、このタイプで行こうと思います。
で、右側はというと、やはり英語を書かせたい。日本語訳もある程度確認したい。でも「意味順」も意識した形にしたい。ということで、「意味順」に書き出した日本語の上に、教科書本文を書き写すタイプのワークシートにしてみました。
うん、これなら、ただ書き写すより「意味順」を意識するだろうし、多めに刷っておけば、テスト前の自主学習でこのワークシートを自力で埋める練習をする子も出てくるんじゃないかと期待しています。
これ、一応ちゃんと英語がちょうどよく収まるような間隔で作っています。こだわってます。Excelで、17ポイントくらいの大きさで英文を書き入れ、それに合わせて下のセルに「意味順」日本語訳を入れます。できあがったら、英文のフォント色を白にして印刷すれば完成。生徒も、その間隔に収まるように英文を書こうとするので、単純にハンドライティングの訓練としてもいいんじゃないかな、と思っています。これを自宅で書いてきてノートに貼る、というわけです。
とりあえずこのレッスンではこの形でやってみます。生徒に好評であれば、続けようかと思っています。そして、せっかく作ったまとめを何度も参照させるような「タスク」を授業内にうまく設定したいです。