教科書を言おう!その2

 2年生は教科書Lesson 7の「世界遺産」スピーチ。

 この時期になるといつも、教科書再生(リテリング)に本格的に取り組み始めます。(1)内容が客観的な事実紹介である、(2)進行形、There is/areなど、再生に必要な言語材料がだいたい出揃っている、というのが、この時期に重点的に取り組む理由です。

 これについては、「教科書を言おう!」という記事で、これまでにもご紹介していますが、基本的なやり方はあまり変わっていません。

 教師による全体でのオーラルイントロ(というか、オーラルインタラクション)で、内容を知らず知らずに口頭練習。下で紹介するワークシートの左側を使って、リズム音読。ここではあまり文字を追って「読む」ことにはこだわりたくないので、さらりとポイントを確認程度。

 ワークシートの方は、いろいろな経過を辿って、こんな感じに行き着きました。グルグルも記録できる音読シートと再生用のイラスト&キーワードが並ぶ感じです。

 音読練習後は、個人で教科書再生の練習。

 左側の本文を下敷きで隠して、イラストとキーワードだけを見て、本文を口頭再生します。わからないときは、下敷きをズラしてちらりとカンニング。読ませたくはないので、また隠してから言うようにします。

 個人練習を終えたら、ペアで再生の確認作業。

 ワークシートを交換して、片方の生徒がワークシートのイラストを見ながら1分30秒の間、再生に挑戦します。もう片方は、手に持っている相手のワークシートの英文に今再生している英文の下に鉛筆で線を引いていきます。2人とも終わってワークシートを戻せば、自分がどこを言えて、どこを言えなかったかを確認できます。

 本当なら、「相手に説明する」ことがタスクであるべきなので、聞き手は'Aha'とか相槌を打ちながら、「聞く」ことにも取り組ませたいところです。今日は、前述のペア確認を終えたあと、1回だけ、機械的に相槌を打つ練習をしてみました。これが自然にできるようになるといいんですけどね。

 2年生の3学期はこれを実技テストとして課す予定です。期末テストでもライティング問題として再生をさせる予定です。

 実際に使っているワークシートのExcelファイルはこちらです。先日のブログでご紹介した「意味順」書き写しシートも別タブで入ってますので、よかったらこちらも御覧下さい。
英語_2年_音読_L7B.xls 直