時代は回る。今90s洋楽を歌う。

 毎年拙ブログの人気記事ランキングに常連となっている「英語の歌で盛り上げる1(選曲編)」という記事があります。ざっくり言えば、比較的シンプルなメロディーで、生徒に耳馴染みのあるCM曲などを狙え、ということを書いてるんですけど、時が流れ、CM曲や流行りの音楽の傾向が執筆当時と変わってきていますので、今選ぶなら当然ちょっと変わってくるでしょうね。

 当該記事では、ビートルズカーペンターズABBAみたいな70s〜80sをオススメしてました。当時はそれで「家にCDありました」とか「母親と家で歌ってます」「CMで流れてました」なんて声も聞けたんですが、あれから10年の時が流れ、今はビートルズじゃない。どのくらいが「一周」なのかはわからないけど、今ちょうどビートルズから半周くらいズレてる感覚はあります。(ということは、またビートルズ推しの時代は来るのでしょう。たぶんあの時の教え子たちが保護者になる頃ですね。)

 で、今の保護者はというと、若いころBackstreet Boysなんかに熱を上げてた世代です。90sですね。だからこそ、今One Directionなんだろうなぁと納得できます。日本でも「おニャン子」→「AKB」という再生産のスパイラル。

 これって実は私もほぼ近い世代なんです。ただ、時代にもてはやされてきたのは、私より少しだけ上のいわゆる「団塊Jr.」世代です。「女子高生」「女子大生」「OL」「R25」「アラサー」「アラフォー」と新しい言葉を生み出してきたのは、単純にその世代の人口が他に比べて多いからでしょうね。何歳か下のぼくらは、その時期に差し掛かる頃にはいつもブームが終わってる、という谷間の世代なんです。

 その世代の成長に合わせて、「ブライダル」「マイホーム」「子育て」「介護」とお金を使わせる産業が盛り上がっていきます。芦田愛菜さんをはじめとする子役ブームだって、あれくらいの子を持つその世代へのアピールですよね。とても共感的に見ている人が多いと思います。そういう意味では、小中学校での「学校教育」や「受験」などは、これからさらにクローズアップされていく可能性があります。注目されすぎて、変に歪まなければいいけど。

 「世代」も、消費されて行ってしまうのですかね。

 さて、本題に戻して、それじゃどんな英語の歌がいいのなかなぁ、と90sのヒット曲を探してみると、R40向けのオムニバス盤は圧倒的に邦楽が多い(笑)

Around40~アラフォー~

Around40~アラフォー~

俺たちバンド世代 TKCA-73664

俺たちバンド世代 TKCA-73664

 そうか、この頃から「AMラジオ=歌謡曲、FMラジオ=洋楽」という古い構図が壊れて、FMに邦楽というか歌謡曲から離脱したJ-POPなるものが流入して、一般人の「洋楽離れ」が進んだ時期かも。たまに日本のメジャーチャートで流行る洋楽は、日本では一発屋扱いされちゃう感じ。そうでしたね。

 それじゃあと「90s洋楽」で探してみると、こんなのかな。

僕たちの洋楽ヒット ベスト・オブ・90’s

僕たちの洋楽ヒット ベスト・オブ・90’s


 スウィング・アウト・シスターとかメイヤなんかは、臨任の頃に授業でよく歌いました。あ、当時は歌わせる指導はあまりできてなくて、授業の最初に流していた程度かもしれません。UB40は初任の頃、ちゃんと歌いましたね。これはゆっくりだから歌いやすい。今だったらカーディガンズとかやりたいなぁ。

 懐かしいなぁ。ということは、ぼくの中でもちょうど「一周」したってことかも知れないですね。ただの再生産ではなく、スパイラルに上昇しているところを見せなきゃなぁ。

 ということで、今年度最後の英語の歌を何にするか、もうちょっと悩んでみます。