生徒が授業をしてくれました

 テストも近づいてきてドタバタですね。

 さて、私の授業では、開始のチャイムで座れずに私に席を奪われた生徒は、私の代わりに前に出て行って、授業を始めるというルールがあります。反応はいろいろで、あいさつだけなんとか英語で乗り切る生徒もいれば、I'm sorry...I'm late...と謝罪して席を返してもらう生徒もいます。

 ところが昨日の1年生の授業は、ある生徒が思わぬ大活躍をしてくれました。

 チャイムが鳴って、私が空いていた席に座ると、その男子生徒は「ああ、これはぼくが授業をしろってことですか?」と訊くので「そうだよ」と答えると、

Okay. Let's start!

と号令係を促し、授業を始めます。前に立って英語でスムーズにいつもの挨拶をこなすと、おもむろに黒板に線を引きはじめました。ん…? これは…! ハングマンだっ!!!

 ここのところ何回か1年生の授業のウォームアップでやっていたハングマン(いろいろあるのでそういう名前では呼んでないし、絵も違うものにしてますけど)を、出題し始めたんです。教室の端っこの生徒から当てていきます。

 これは盛り上がりました。

 一問目の解答は"February"でした。これはいつも私が曜日とか月のスペリングを最初にやっているのでお約束。二問目は写真に写っているとおり…これは…ローマ字!? あ、中学生に人気の某バンド名ですねw 大文字小文字が混在しちゃってますけど、まぁご愛嬌ということで。

 そのうち、別の生徒も前に出てきて、勝手にALT役を始めますw 私のおもちゃ教具カバンから◯✕ピンポンブーを持ち出し、授業を盛り上げます。役割分担も自然に出来ていて、立派なティーム・ティーチングです。ヘタしたらちょっとした教育実習生より、堂々としてるw

○×ピンポンブー

○×ピンポンブー

 結局10分くらい、そのまま授業をしてくれました。ぼくも、その生徒の席について、一緒に授業を受けさせてもらいました。

 生徒はいろいろよく見てるんだなぁ、覚えてるんだなぁ、と感じさせられたひとコマでした。生徒にとってよいインプットになるように、いい授業しないとなぁ。