チャイムと同時に生徒が活動し始めるハック

 チャイム着席をさせたいなら、チャイム着席しておかないといけない状況を作るのが一番です。というか、チャイム着席したくなる仕掛けが大切ですね。最近私が1年生の授業でやっているのは、「チャイム・チャレンジ」と呼ぶ活動。

 授業開始のチャイムが鳴っているのは本校の場合約20秒間。この20秒の間に与えられたミッションが達成できるかどうかというイベントです。例えば今日の授業では、

Lesson1Cの本文を2回読めるか?

というミッションを設定。

 授業開始前に黒板にミッションを書いておくと、生徒たちは休み時間のうちから着席して教科書を開本するようになります。しかも、勝手に休み時間のうちから練習し始める生徒も。

 そして、授業開始のチャイムが鳴った瞬間から、教室中に教科書を音読する声が響き渡ります。これがとても面白い。「何回できたか?」みたいなものより、「◯回できるか?」みたいなミッションのほうが、「できた!」「できなかった!」がはっきりして盛り上がります。

 別にストップウォッチで20秒測ってやったって同じはずなのに、チャイムのほうが断然盛り上がるのが面白いですね。一度だけのものだからでしょうかね。やり直しの効かない緊張感もいいです。

 「教科書が◯回読めるか?」
 「指定されたスキットをペアで演じられるか?」
 「単語が◯回書けるか?」

 など、いろいろなミッションが設定可能です。たった20秒ですが、そのあとの50分にもつながる大切な時間になると思います。いろいろ試しながら、生徒が盛り上がる、そして授業が深まるようなミッション例を蓄積していきたいです。よかったら、みなさんもお試しくださいね。